18 高校時代の友人たち

「お嫁さまへの道」第18話。またちょっと展開します。

「結婚するならこの人」という決定打がないものの「この人で間違いない」と思うことは、現在進行形で積み重ねています。今回は、ちょっと感動してウルっとした時の話。

お正月が終わって会社が始まったと思ったら即、三連休。といっても、ダンナ氏の仕事は三連休にはなりません。でも、三連休のうち1日は休むから、という訳でまたしてもクリスマスに続き、お正月明けの三連休は自宅待機になりかけました。ずっと待ちぼうけになることなく、連休中日に会うことになり、個人的には連休中日なら翌日を気にしなくてゆっくり会えるな、と思っておりました。

が、そこにダンナ氏から「ダブルブッキングしてた!!!」のメール。

ああ?! と思って見てみたら、高校時代の友人たちと会う約束をしていたのを忘れていたそうな。夕方からの飲み会だから、昼間は大丈夫、だから早い時間から会おう、とのこと。

ゆっくり会えると思っていたのに、夕方早々に切り上げないといけないと分かって、ちょっとガッカリしたのですが、ダンナ氏と出会ってから、週末という週末、なんとか時間をやりくりして会うようにしてたから、たまには一人のんびりっていうのも良いかな、とか、その日は別件で顔を出したいイベントがあったので、夕方までならその後、顔を出しにいけるな、とも思い、好都合かな、とも。

ダンナ氏は相変わらず、ちょい遅刻気味でやってきて、ランチを一緒に食べて、映画を見て、お茶して、という極めて王道な「デート」でありました。映画は「ミッション・インポッシブル」を観たのですが、お正月に会った時「ミッション・インポッシブル観たいなー」って私が言ってたのを覚えていてくれたのでした。そういうところ、ポイント高いですね。(今のところダンナ氏は、私が言ったことはキッチリ覚えてはります。)

夕方になり、ダンナ氏の飲み会は上本町だったので、帰る方向でもあったから、送ってあげることにして、送るのに電車に乗ってたら、「一緒に来てもいいよ。」と言い出しました。高校時代の友達と年に1回、旧交を温める会に見知らぬ女子が突然やってきたら、できる話もできなくなるでしょうと、やんわり断ったのだけど、
「結婚式に来てもらうことになる友達だから紹介したい」
と言うので、それなら良いかとOKしました。

とはいえ、心の準備もないまま、いきなりダンナ氏の友人に会うことになってしまい、すごく緊張しました。お店ではダンナ氏の友人が二人、先に呑みながら待ってました。
ダンナ氏が「彼女を連れて行く」と連絡したけど、二人とも「遅刻の理由にしても、ふざけたことをぬかしやがって。。」と全く信用してなかった様子で、かなり驚かれました。

そんな訳で、最初に「本当にこいつ(が結婚相手)で良いんですか?」と確認されてしまいました。私が「はい」と返事した後は、友人は二人とも既婚者でしたので、一人結婚してなかった仲間がやっと結婚することになったと喜んでくれました。

まだまだ二人とものんびりしていたのですが、
「結婚って、いろいろやることがあって時間がかかるから、年内に結婚するんやったら、早く彼女の両親に挨拶行ってこい。そうや、明日にでも行ってこい」
と、二人がかりであれこれお尻を叩かれ
「じゃ、挨拶に行けるよう、ご両親と日程調整してもらえる?」
という話になったのでした。ダンナ氏の友人たちの後押しがなかったら、結婚までもっと時間がかかったでしょうね。

ダンナ氏がちょっと席を外した隙に、二人の友人たちが改まって座りなおして、私にダンナ氏について話をしてくれました。その話の内容までは書きませんが、話をしてくれた上で、「あいつのことをよろしくお願いします」と二人して私に頭を下げたのでした。私はそのとき、
「あぁ、本当に良い友達を持ってるんやなぁ。こういう友達を持っている人なら間違いないわ。」
と、ウルっとしてしまいました。

この晩の出来事を境に、それでなくてもスピード婚の予定が、「超」スピード婚へと動き出すことになったのです。