アルト・パイプ・ホルン

前のblogでクロマチック・ハーモニカを紹介(ケースの裏側だけやけど)したので、やっぱり大学4年間愛用したハーモニカも紹介しないと、ってことで、
今回はアルト・パイプ・ホルン、略して「アルホン」です。
私のサークルではアルト・ホルンしか使ってませんでしたが、ソプラノ・ホルンもあります。

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ハーモニカと聞いたら、小学校の時に使った両手に収まるような小さいシングル・ハーモニカを想像される方が多いと思うけど、このホルンはとにかくデカイ。
全長32cmあります。重みもあって、800g強です。
ケースに入れて計ったら1.2kgもありました。
大学時代に使っていたカバンはよく紐が切れましたね。
その見た目ゆえ、吹いてると「とうもろこし食ってるみたい」と言われたりもしました。

か弱い乙女が久しぶりに長時間練習すると、翌日には筋肉痛になったりします。
合宿中はずっと練習しているので、上げ下げで疲れたものでした。

ハーモニカといえば吸音と吹音、ドは吹いてレは吸って。。
と思う方がほとんどでしょうが、ホルンは吹音のみです。
音配列はピアノと同じように白ケン・黒ケンの音が出ます。
リードは金属ですが、中身が木製なのでキンキンした音ではなく、深くて温かみのある音が出ます。

慣れないうちは、木の部分を吹いちゃったりしますが、そのうち早吹きもできるようになります。「天国と地獄」をどんどんスピードアップさせて、どこまで早いテンポまでついていけるか、なんてことを競ったこともありましたっけ。
1オクターブ飛ぶ箇所があるからかなり大変なんですよ。

アルホンを担当する人たちは、かなり変わった人たちというのがうちのサークルで代々語り継がれてきました。「個性豊か」といえば聞こえは良いけど、実際には「濃いくてどこか変」な人たちの集まりでした。
それは、私が所属していた頃の話ではなく、ずーっと前からだったようで、OBの方も、アルホン担当といえば、ちょっと変わったお方でした。
先輩でアルホン・パート内結婚された方がいて、そのお祝いの席に10年分のアルホンの人たちが集まったのですが、その濃いぃこと濃いぃこと。
こんなバカばっかり。。と涙が出そうになるくらい感動し、自分もその一員であることに誇りを持ったものでした(爆)で、かく言う私も「典型的なホルンの人」でした。
朱に交われば赤くなるのか、それとも最初から変わった人がホルンを選択するのか、そんなこたぁ分かりませんが、何が難しいって、十六分音符の嵐じゃなくって、全休符が続く部分でどれだけ静かにしていられるか、という、まぁ、そんな楽器の音と同様、にぎやかな人たちの集まりでした。

ちなみに写真のホルンはコンサート用として愛用した5代目です。
修理がきかないので、1年に1本のペースでしたね。
本当に久しぶりに埃をはらって出してみました。