手放す

<Emmery Annexの過去ログ>

感情を手放す、こだわりを手放す、などなど、手放すことで楽になり、副次的に自分の成長にもつながる、と言われる。

手放したら楽になる、と分かっていても、それに執着し、それが自分の支えとなっていた場合、手放すことで自分の中に穴が空くような気がして抱え込んだまま、身動きがとれなくなることがある。そんな時は、無理に手放す必要はなくて、自分が満足するまで抱え込んでいたら良いと思っているけれど、やっぱり辛いのだ。
そんなことを悶々と思いめぐらしていたらこんなインナーメッセンジャーがやってきた。

「手放す」とはそれが「失われたりはしない」という信頼のもとに力を込めて握り締めていた手を緩める、という意味です。
それをなくすという意味ではありません。

そうか、「手放す」とは「捨ててしまう」「なくしてしまう」
という意味ではなかったのか。
力を込めて握りしめていた手を緩めるだけ、
しかも「失われたりはしない」という信頼と共に。

握りしめていた手を緩めることで、手の中に握りこまれていた何かが自由になる。
言葉で表現をすることが難しいけれど、ぐっと握りしめた手の力を緩める
ということを実際に自分でやってみて、なんとなく感覚的に分かった感じがする。

多分、普段は、力を込めて手を握りしめていることさえ気づいていない。
なんてことを考えていたら、翌日は以下のメッセージが。

力は「入れる」ことよりも「抜く」ことのほうが難しい。
無意識に入っている力を抜くには「力が入っていること」にまず気づかなければならないのだから。

13の月の暦で今月はスペクトルの月。
「解き放つ」がキーワード。
譲れないこだわりを「解き放つ」ことから行動が始まると言われる。
やみくもにこだわりを手放したらいいものではなく、なかなか捨てきれないこだわりを自覚できてはじめて解き放つ意味がある。

こんな風に書かれていたらよく分からないのだけど、
まず、「無意識に入っている力」に気づくこと。
そして、その力を抜くこと。
ということではないか、と思う。

暦のキーワードを自分の中に据えたせいではないが、奇しくも、自分の中でも「手放す」「解き放つ」が今の課題になっています。

スペクトルの月10日 KIN28/芸術を安定させる 黄色い月の星