土潤溽暑

<Emmery Annexの過去ログ>

今年の7月28日は七十二候で「大暑」の次候に当たる
「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」
暑気が土内の水分を蒸発させて蒸し暑い頃、という意味です。
溽暑(じゅくしょ)とは、非常に蒸し暑いことを意味するそうです。
夏の昼間にアスファルトの上を歩いていると、とんでもなく暑いですが、土の上を歩いていても、足元から暑さが伝わってくるような感じがしばらくは続きます。

また、28日は「土用の丑の日」でもありました。
土用の丑にうなぎを食べる」で有名ですね。
うなぎを召し上がられた方も多いのではないでしょうか。
私は、ぼーっとしていて土用の丑の日を忘れていて、うなぎを食べないままでした。
なぜ「うなぎ」かと言うと、幕末の万能学者として有名な平賀源内が、夏場にウナギが売れないので何とかしたいと近所のウナギ屋に相談され、「本日丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。

それ以外にも、丑の日の「う」からこの日に「うのつくもの(うめぼし、うどん、ウリ、牛など)」を食べると病気にならないと言う迷信があったそうです。
夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期ですから、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、土用蜆(しじみ)、土用餅、土用卵などの言葉が今も残っています。

また、土用の丑の日に海水浴や川遊びなどを行うと夏の間病気しない、お灸をすえると効く、ともいわれています。「土用干し」といって衣類の虫干しをします。

いずれにしても、この暑い時期に夏ばてしないように、という昔の人の知恵だったようですね。

磁気の月4日 KIN107/癒しをつなぎとめる 青い電気の手