山のように立つ

<Emmery Annexの過去ログ>

アメリカで学生時代を送っていた頃、寮で生活をしていたのですが、共有スペースにニューエイジ系のカレンダーを切り取ったものがペタペタと貼られていた場所がありました。

写真と一緒に一言何か書かれているのですが、今でも忘れられない一枚があります。

濃い霧がかかった山と川の写真に

My Tai Chi teacher says 太極拳の先生曰く、
move like a river,     川のように動き、
stand like a mountain   山のように立ちなさい

と書かれていました。

当時、太極拳をやっていたせいかもしれませんが、とても印象的でした。
川の流れのようにゆったりと動き、山のようにしっかりと立つ。
いかに自分がグラウンディング(=地に足をつける)できているか。
深く根をはっている木のように何があっても揺るがない強さ、
何があってもブレない自分でいられるか。

今この言葉を思い出すのは、地に足をついた生活を自分自身ができていないせいかもしれません。そんなことを思いめぐらしていたら、
「もっと歩きなさい、それもアスファルトの上じゃなくて土の上を。」
という声が聞こえてきました。

氣功でも太極拳でも、最初は歩行功といって歩く功法を行って頭に上がっている自分の氣を下におろしていきます。歩行功をしていると、歩くだけなら簡単、と思うのですが、氣が上がっていると足元がふらついて地面を踏みしめて歩けないのです。歩き続けると氣が下におりてきて、しっかりとふらつかずに歩けるようになります。そうすると、頭の中で渦巻いていたことがすっきりしている自分に気づいたりします。
頭で考えすぎると、頭でっかちになって足元に氣がまわらず、人間のエネルギーは△の状態であるべきなのに、▽の状態になってしまって足元がふらついて不安定になって自分がブレてしまうのです。

私に「頭で考えるのやめたら?」と言われたことある人は多々いるかと思いますが、理屈はこういうことです。

銀河の月18日 KIN57/共時性を命じる 赤い倍音の地球