歩くことから

<Emmery Annexの過去ログ>

1ヶ月に一度の氣功教室が、今回はイベントでしたので、初めて氣功をする、
という方が大勢いらっしゃいました。
その方々を見ていると、氣功を始めた頃の自分を思い出したりします。
私の場合は、氣功の前に3年間の太極拳歴がありましたので、基礎的なところはなんとなく分かってはいたのですが、できないこと、分からないことが多々ありました。

今回見ていて実感したのは、先生もおっしゃっていたのですが、頭にばかり気があがっていて足元がふらつく方が多かったこと。
私自身も、最初の歩行功の時はしばらく足元がふらつくことが今でもあります。
日常生活で何ら問題なく二本足で歩いているのに、実はきちんと地面を踏みしめて歩けていなかったのだ、と、ショックを受けたこともあります。
頭にばかり気がのぼって、本来 △ であるべき気の状態が ▽ になって足元が不安定になっているということです。
この状態は、自分自身の生活や生き様にも秘かに影響しています。「地に足をつけて生きる」と聞くと、安定して揺らぐことなく生活している良い印象を受けるかと思いますが、まさにその通りです。

最初は気が頭にあがっていてふらついていても、しばらく歩行功を続けると気が下におりてきて、ふらつかずにしっかりと歩けるようになります。そうなると、功法を始める前にいろいろと思い悩んでいることがあった時など特に、さっきまでクヨクヨしていた自分がおかしくなったりして、自分の気の状態が与える影響をダイレクトに実感します。
初めてだと功法に慣れるのに必死でそんなことを感じる余裕はなかったかもしれないけど、たかが「歩く」されど「歩く」で、最初はふらつきながら歩いていた自分が、しっかりと地面を踏みしめながら歩けるようになった時の変化を感じていただけたらな、と思った次第。

太陽の月13日/KIN80 生命を安定さえる 黄色い月の太陽