芽吹き前

<Emmery Annexの過去ログ>

少し前に、「生命力」というタイトルで、枯れたのかと思っていたミリオンバンブーから芽が出た話を書いたところ、その後、すくすくと芽は葉になり育っています。幹の他の部分からも芽が吹き出てきまして、枯れたと思っていたミリオンバンブーが今や、生命力に溢れています。

そんなところに、雑誌「プシコ」9月号を読み返していたら、アレックス・ロビラさん「成長はじっくりと、辛抱強く」という記事に竹の話が書かれているが目に留まりました。

種を蒔いて収穫するまでの成長の時間は作物によってまちまちで、焦りは禁物という内容のものです。
ちょっと長いですが一部引用します。

種を蒔き、肥料を与え、せっせを水をやります。
しばらくはこれといって何も起きません。
ここまではふつうですが、この竹の場合、それがその後7年間も続くのです。
7年間、種はうんともすんとも言いません。
経験の浅い園芸家なら、「種がスカだったんだ」ととっくにあきらめているでしょう。

ところが7年目のある日を境に、わずか6週間で竹はみるみる伸び、なんと高さ30メートル以上になるのです!

たった6週間で一気に成長するのでしょうか?
まさか! じつはこの竹は7年かけて発育の準備をし、6週間でその成果を出すのです。
何も変化がなかったように見えた最初の7年間に、その後の成長を見越して、地下でじわじわと根をはりめぐらせていたのです。

人間の世界でも、性急に結果を求めたがる人が大勢います。
彼らは、内側から時間をかけてじっくりと成長していく、ということがわかっていないのです。

そういうせっかちな性質のために、ゴールを目前にしてあっさりとあきらめてしまう人も数多く見かけます。根気強く努力を続け、ここぞというタイミングを待つこと。

「生命力」というエントリを書いた時、
「変化のない時でも内では外に飛び出していくエネルギーを蓄えていて、時が来たら生まれ出ていくんだ」
なんて感想を書いてますけど、一度は全ての葉が枯れ落ちて、幹そのものも枯れてしまったのだと思っていたミリオンバンブーから次々と芽吹き、すくすくと育つ葉っぱを見ていると、沈黙をしていた約半年の間に、内側からじっくりと成長の為のエネルギーを蓄えていたんだと実感しました。
枯れたのかな?と思いながらも、時折、花瓶の水をかえたりはしていたので、手をかけてやると応えてくれるのだ、とも、感じています。

どうしても何かやったら即、結果が出ることを求めてしまいがちなのですが、進展がないように見えても諦めず、地道に努力を積み重ねていけば、内側では成長しているから、機が熟した時に芽吹き、成功に導かれるのだと思います。
私自身も前のエントリで書いたように停滞期なんですけど、自分の部屋にあるミリオンバンブーのように、再度芽吹き生命力溢れる時期が迎えられるよう地道に努力を重ねることにします。

電気の月5日 KIN9/流れを実感する 赤い太陽の月