霜止出苗/牡丹華

<Emmery Annexの過去ログ>
忙しくしていたら、暦さえもどこかにいってしまいそうでした。。

今年の4月25日は、穀雨の次候の「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」
霜が降りなくなり、苗代では稲の苗が生長する時節という意味です。
10月23日頃にある霜降の初候「霜始降(しもはじめてふる)」と対をなしています。
「霜が降りない」=「暖かい」ということなのですが、
「八十八夜の忘れ霜」ということわざがあるのだそうです。
今回初めて知ったのですが、「八十八夜」は、立春から数えて八十八日目、だいたい5月2日頃のことです。「八十八夜」と聞くと、子どもの頃に
♪夏も近づく八十八夜
と歌いながら遊んだのを思い出します。
残念ながらどんな歌だったのか全部思い出せないのですが。


4月30日は、末候の「牡丹華(ぼたんはなさく)」
百花の王、牡丹が花を咲かせる時節という意味です。
なんだか、並んでいる漢字を見るだけでも華やかな感じがしますね。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という諺があるように美しい女性のたとえとしてつかわれる牡丹ですが、「牡」はそのまま「オス」、「丹」は赤を表すので、強烈で赤い花、という意味なのだそうです。
今年は忙しすぎて季節のことまで頭にまわらないのですが、季節の言葉を知るといつかのゴールデンウィークに、牡丹の花を見にいった時のことを思い出し、そういえば牡丹ってこの時期の花だなぁ、と。
ゴールデンウィーク中、機会があればどこかで鑑賞したいですね。

惑星の月26日 KIN226/白い倍音の世界の橋渡し