22 誤算?

「お嫁さまへの道」第22話

おうちごはんで来てもらった日は当然、ご飯を食べたら帰ってもらうつもりでおりました。でも、ダンナ氏はそんなつもり、さらっさらなく、最初から泊まるつもりでおったそうです。だから私が家に来ていいよ、と言った時、狂喜乱舞しておったと。

そういうところ、私って本当にオトコゴコロが分かってない(--;その後も、オトコゴコロが分かってないな。。と思うことは多々発生してます。

私の家には、普段は飲まないくせに、いろんなお酒が常備してあります。食事しながら適当に飲んでたのですが、日曜日の夜だし、帰ってもらわないとアカンのに、ダンナ氏はえらい飲んでるよ、、と思ってたら、ダンナ氏が「今夜は泊まる」と言いだしました。青天の霹靂って、こういうことを言うんだと思いました。
「はあ?!それは困る。ダメ。」と、しばしの押し問答の後、正式に結婚することになったんだし、遅かれ早かれ一緒に住むことになるんだし、、と私が折れたのでした。その後、お泊まりできるようにいろいろと準備してきてた物(着替えとか、、)を見せられ、開いた口がふさがらないっていうか、あんぐりと口を開けるしかない私でした。いやいやいや、、ほんまにオトコゴコロを分かってなかったですね。いや、今も分からないけど。

翌朝は月曜日なので当然、お互いに仕事。初めて来たから、マンションから駅までの道のりが分からないから送って行くことにしてエレベーターに乗ったら、そこには父が!現実は小説より奇なりと言いますが、こんなことが起こるとは。。(私のマンションの上階に父が会社で借りている部屋があるのです。)この頃は、まだ家族のことをいろいろ話せてなかったからなぁ。

とっさに「泊めちゃった」と私。その後ろで凍り付くダンナ氏。やっと、なんとか言ったセリフが「お世話になってます」って(爆)挨拶はまだだけど、もう結婚すると決まってたからやましいことはないとはいえ(笑)
父は表情も変えず「車だから送っていこうか?」と。駅と父の会社の方向が逆なので、送ってもらいませんでしたが、こんなことってあるのねと、私は心の中で笑いが止まらず。(いずれ笑い話になるんでしょうが、今のところ父の口からこの話がでたことなく、私も口にしたことはありません。)

誤算といえば、この日を境に毎晩のように「帰ってくる」ようになったことでしょうか。最初は「えぇ?!来るの?」と驚いたし、勝手気ままな一人暮らしができなくなる煩わしさを感じなかったというと嘘になるけど、遅かれ早かれ一緒に住むことになるのだし、と了解し、実際に3日くらいで慣れました。私のマンションは単身者向けだけど、二人で住んでいる人も多いので、広さに問題はなく、特に狭苦しさを感じることもなかったです。

この頃は「遅かれ早かれ」が何かにつけ、二人の間で交わされるキーワードでした。