50 新婚旅行先を決める

「お嫁さまへの道」第50話。

なっがいシリーズになったなぁ。もう挙式に近いから、60話にもならないと思うのですけど、どうなりますやら。

当初、新婚旅行は海外旅行が初めてのダンナ氏の行きたい場所へ、ということで、ドイツを検討していました。でも、妊娠して、つわりも始まり、とてもじゃないけど、海外旅行なんて、、という状態になりました。

結婚式が終わって新婚旅行に行くまでは、ダンナ氏の両親含め、他の人には妊娠していることを公表してはいけないと、口酸っぱく母から言われていました。その母から「とにかく新婚旅行に行きなさい」とも言われていました。新婚旅行に行かなければ、周りから妙な勘ぐりをされるからって。要するに「妊娠してるのでは?」って思われてはいけないってことなんですが、実際のところ妊娠してる訳ですし。。

昨年夏に結婚したイトコが、お盆の時期にヨーロッパへ新婚旅行をする予定になっていたのですが、直前にお嫁さんの妊娠が判明して旅行をキャンセルし、結局、新婚旅行にいけないままになっています。当時、叔母も母も「黙って行けばよかったのに。。」と言ってました。初期の流産は自然淘汰だから、おとなしくしてたからなんとかなるってものでもないのにーって。ちなみに母は、私がおなかにいる時、ハワイ旅行に行ったのだそうです。「初期で一番危ないって言われる時期だったけど、黙って行った」んだそうで。ハワイ三島巡りのオプショナルツアーにも参加したんだとか。

私自身、つわりの時期は、新婚旅行に乗り気じゃなかったのですが、つわりが治まって気持ちも身体も楽になってきたら、旅行した気分でいっぱいになりました。そもそも、「結婚するまでにやりたいことリスト」の中に「近場で良いから海外旅行」というのがありました。海外旅行じゃなくても、どこか旅行に行きたかったんですよね。せっかく会社も辞めたことだし、リフレッシュしたかったのです。でも、妊娠して、つわりが始まって、旅行どころではなくなってしまいました。妊娠するまでにROLLYの公演を観るために東京に行きましたが、その時も当初はゆっくりするつもりが、マンションの引き渡しが入って、ライブを観るだけでトンボ帰りする慌ただしいものになってしまいました。

そんな訳で、ダンナ氏に「新婚旅行、行きたい!行きたい!」と騒ぎたてたのですが、ダンナ氏は「身体は大丈夫なのか」と良い顔しない。無理に旅行して、万一のことがあったら後悔してもしきれないと。

確かにそうです。褒められる行動ではありません。実家に帰ったり、母や父と顔を会わす度に「新婚旅行どこに行くか決めた?」と尋ねられ、「彼が煮え切らなくて。。」と言葉を濁すことが続きました。父は「無理に行かなくても」とも言ってましたが、母は「とにかく行きなさい」の姿勢を崩さなかったですね。そんなプレッシャーもありましたが、調子が良くなってきたところで私も、ここで旅行に行かなかったら、ストレスがたまりすぎて私が爆発しちゃう!という状況でもありました。

私が駄々をこねて、こねまくって、やっとダンナ氏が「行こう」と言ったのは、挙式の3週間前でしたか。行くなら、なるべく近くて、のんびりできるリゾートにしようと、最終的にはバリかハワイのどちらかで検討し、何かあった時に日本語で対応してもらえるのは、ハワイであろう、ということで、ハワイに行くことにしました。私は英語が話せるのはもちろん、これまでに何度もハワイに行ってますので、どういう場所かも分かってるので、少しは安心であろうと(ダンナ氏がね)。

後日談ですが、結婚式が終わって新婚旅行から戻るまで、ダンナ氏の両親には、私の妊娠は公表しない約束だったのに、ダンナ氏は破ってたんです。喜んではくれたけど、当然、新婚旅行に行くことは大反対。ダンナ氏がなんとか両親を納得させたところで「行こう」と言ったのだとか。煮えきらない態度をとってた時は、両親説得中だったんですね。。

実際に旅行申し込みをしたのは挙式から2週間前。いろいろ選ぶ余裕ないのは分かっておりましたので、旅行会社で日程を言って、その時期に空いてるホテルと飛行機を手配してもらいました。新婚旅行だからといって、ホテルのランクにはこだわらず、でも、飛行機だけはエコノミーじゃなくてビジネスにしてもらいました。

ダンナ氏は、海外旅行が初めてで、パスポートもなかったので、委任状を作って私が代わりに戸籍や住民票、パスポートの申し込み等、動きました。ESTAも二人分申請して、本当にギリギリなんとか間に合いました。保険は、妊婦にも対応しているものを申し込み。

この時点では、新婚旅行先がハワイになったことについて、ダンナ氏に申し訳なかったなぁ、と思ってました。妊娠してなければ、ドイツに行ってたはずなのに、とにかく海外旅行したいという私のワガママで、特に行きたいと思っていた訳ではなかったハワイに行かせることになってしまった。

母から「初めての海外旅行でハワイなら、とりあえず感激できるわ」と言われたのですが、実際に行ってみたら、ダンナ氏はすっかりハワイに魅了されてしまったのでした。私の父は、ハワイ大学に留学経験があるハワイ狂、父方の叔父、妹のダンナさんも大のハワイ好き。ハワイの話をすれば、あっと言う間に皆で和めるので、結果オーライってやつでした。