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見合いの顛末(その9)

お見合い
これまでの見合いでは、家の帰るなり

「今日の見合いは断っといて!!!」

と、絶叫することがほとんどだったのだけど、
今回は口にするのも面倒だった。
夕ご飯も食べずに帰ってきたんだから察してよ、みたいな。

夕ご飯の後、テレビを見て寛いでいた時、自宅の電話が鳴った。
母が電話に出て、私に「今日会った人から」と言った。

なにー?! 自宅に直接電話をかけてきただぁ?!

今更居留守を使うことはできない。仕方なく電話に出る。
見合い相手は、携帯番号を間違って登録してしまったらしいから教えてほしいと言った。

「あの、(教えてほしいというのは)私の携帯の番号のことでしょうか?」

諦めの局地というか、教えたくないけどここまできたら仕方ない、
とそれでももったいぶりながら裏で、

アンタが間違って登録してたの、私は知ってたさ、
でも正したくなかったんやって、


と毒づいた。
今更何をしても意味はなく、目の前が暗くなる思いで
再度電話番号を教えて切った。

親に「今日の相手はどないやった?」
と尋ねられたので、

「最悪」

と一言だけ答えておいた。
本当は悪い人じゃないんだけど、それはそれ。
おつきあい、ましてや結婚なんてしたくないのだから、
はっきりしておかねば。

そして、相手から電話がかかってきて携帯の番号が分かったら、
即、チャッキョにしてやる、と決めた。