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.. can not be helped

お見合い

電話はあまり好きじゃない。
特に電話をかけるのは嫌いの部類に入るかもね。

私の前職を知る人は、私が電話嫌いだなんて信じられないかも。
コールセンター勤務だったからね。
基本がインバウンドだったし、苦手を克服しようと思ってやってた。
電話で話をするのは慣れたけど、あくまでそれは仕事上の話であって
プライベートでは相変わらずあんまり電話は好きじゃない。

どうしても出たくない電話がある。
逃げても逃げても逃げ切れない。
いつか対峙しなけりゃいけない。
対峙の日は早ければ早いほど良いって分かってるのだけど、
動けない。

携帯電話のメモリにさえ登録しない。
でも着信拒否にはしない。
残されたメッセージも聞かない、聞きたくない。
こんなこと、早く終わりたい、終わらせたい。
このままじゃ前にも後ろにも進めない。
分かってることなのに。


もしこれが戯曲なら なんてひどいストーリーだろう
進むことも戻ることもできずに
ただひとり舞台に立っているだけなのだから
          ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」



着信履歴に出なかった電話番号の数が増えていくのを
寒々とした気持ちをで溜息つきながら眺めることしかできず
まんじりと身動きもできず、ただジリジリと夜だけが更けていく。
今を打開できるのは他の誰でもない自分しかいないことは分かっているのに。




あなたに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる