ふたむかしまえ

とっても久しぶりに、大学時代にバイトをしていた喫茶店でモーニングを食べました。
大学時代って、もう20年前か。二昔前ですね。

ふと、エドはるみの「成人式は二度終えております」を思い出してしまいました。
いつの間にか私も成人式を二度終えていました。

喫茶店の場所は同じだけど、知っている人はいません。
内装も完全にリニューアルしていて、当時の面影は一つもありません。
今は客席になっているけど、あそこには公衆電話があったんよなぁ、なんて懐かしく思いだしたり。携帯電話は一人一台持っているような時代に公衆電話は必要ないですね。

時代の流れから、喫煙OKから分煙になっていたり、制服も当時とは全く違います。
使っている食器類も変わったし、メニューも多少変わっています。
喫茶店だから、基本メニューが大きく変わることはありませんが。

モーニングに関しては、値段が当時よりも50円ずつ安くなっていて、不思議と言えば不思議。当時は、トーストにバターを塗って出てきたのが、パックのバターとジャムがつくようになったり、コーヒーもお代わり一杯OKとか、変わっているのだけど。

私は開店準備から入る朝番でバイトしていました。
平日は週3回くらい入ってたのかな。
モーニングは常連さんが結構多くて、なかには私を気に入ってくれて通ってくださったお客様もいました。学生だったので、年度で授業時間が変わってバイトの入る日も変わりましたので、シフトが変わったら
「もー、いつも通り(お店に)来たのにおれへんから、どうしたかと思ったわー」
なんて声をかけられたことも何度か。
普通の喫茶店ですから、お客様とお話しすることは、注文や会計の時くらいでしたから
そんなんでも私のことを気に入ってもらえるというのは、ありがたいことだったと思いますね。
私の場合、「ファンやで」と声をかけてくれる人はいても、ストーカー行為をする人がいなかったのが幸いでした。夜番では、お客様のストーカー行為に困っている女の子がいましたから。

まかないでアイスカフェオレが出て、最初のうちは甘みが必要だったけど、いつの間にか、コーヒーのおいしさが分かるようになって甘み不要になったとか、一人で飲食店に入るのが平気になったとか、思い返すと私のいろいろな元の一つになってるな、と気づきました。

コーヒーの味は、特別においしい!とかなかったけど、安定の味というか、安心の味というか、そうそう、20年ちょい前は、週に何度もこの味のコーヒーを飲んでたんだわと思い出させてくれるものでした。