怒ってもいいよ

仕事で久しぶりに海外とタフな値段交渉をしている。
グローバル経済の影響が吹き荒れてる感じ?
中国やインドと競争するには、、なんてねぇ。

請けたらかなりの金額になる大きなプロジェクトなのだけど、
かなり厳しいディスカウントを要求されているのであった。
しかも、支払いがUSダラーですよ、USダラー。
ユーロなら許せるのですけどね。
円高は、いや、ドル安は、アメリカへ海外旅行に行く人にはお得だけど
ドルで支払ってもらう機会が多い身の上としては全然ありがたくない。
同じお金をもらっても、換金したときに前よりもググッと減るってところに
ディスカウントしろ、なので、本当に苦しいのであった。
機械を動かしてモノを作っている会社ではないので、
コスト・カットは難しいのだ。

私は先週末からずっと、本来業務のかたわら、プロジェクトの試算に
明け暮れているのだけど、久しぶりに数字を見ていて吐きそうになった。
コストやスケジュールの効率化をはかりながらプロジェクトのワークロードを
はじいて、リソースをそろえてプロジェクトを動かすのは、私が得意と
している分野ではあるのだけど、今回の見積もりは、やってて吐きそう、
いや、鼻血がでそうな思いを何度もしてしまった。
入ってくるお金は大きいけど、出て行くお金も大きい。
ってゆーか、ディスカウントしたら出て行くお金の方が多くなるやん!
これじゃアカンやん!私の給料になるお金が残らんやん!
今より以上にドル安が進む可能性はあっても、ドル高になる可能性が
この先見込めないから、実際にお金が入っている段になって、実際の
売り上げになるお金が更に低くなる可能性ばかり。。

あーだ、こーだと海外の担当者とやりとりをしていても、
向こうは書きたいことだけでこちらの問いに答えないし、
「こんな仕事請けられるかっ」
と、怒鳴りたくなるところを堪えながら交渉を続けていたけど、
遂にブチブチ切れそうになる内容のメールが届いて、
上司も私も「はああぁ???」ってなったところに
苦笑いしながら上司がタイトルの言葉を私にかけたのだった。
「Emmeryさん、怒っていいよ。」って。

メールで交渉しているから良いようなものの、これが電話とか
会って直接交渉だったら、ビジネス英語のボキャブラリーが
貧困だから絶対に途中でキレてるよなぁ。。。

でも、怒ったところで何も解決しないから、またセコセコと
メールを書いて、上司に添削してもらってから出したのでした。
いやー、ホンマはちゃぶ台をひっくり返したい気分なんですけどっ
ちゃぶ台をひっくり返した瞬間は良くても、自分で片付けるしかないですし、
何も解決しないからなぁ。
はてさて、この交渉はどないなりますやら。