久々のお手前

お茶のお稽古を再開してそろそろ1ヶ月になるのですが、
やっとのことお手前の練習に入りました。
最初の3回は身のこなしで、お客さんの作法と割りげいこでした。
一緒にお稽古を受ける人たちでお手前をやる人がいると、
早く私も。。と思っていたので、本当に嬉しかったですね。

10月だから本当は風炉なんですが、初級は季節に関わらず両方ともやるので
今回は炉での平点前。生徒が私ともう1人いるだけだったので、先生の目も
きっちり行き届く感じでした。
もう1人の生徒さんは、偶然にも3週連続で一緒のお稽古に参加してるのだけど、
完全に初心者。一度お手前の稽古をやったらしく、私より先にお手前をやったの
だけど、次をどうしたら良いのか自分から手も足もでない状態。
何をどうしたらってのは1回じゃ全然覚えられないものね。

いよいよ自分の番になったわけですが、水屋から道具を運ぶところから始めて、
ふくさをさばいて、柄杓を構えると心地良い緊張感に包まれて、嬉しい!楽しい!
で、一杯でございました。
忘れていることもあるけれど、身体が覚えていることも結構ありました。
朝カルの教室で、厳しく仕込まれたもんなぁ。
そこで「頭で覚える」んじゃなくて、「身体で覚える」ことを学んだ気がする。
お点前の動きって、無理がなくて合理的ですしね。

私がお手前の稽古は初めてのはずなのに、サクサクと進めていくので、
やっぱり先生から
「前にどこかで習ってたでしょ」
と言われ、朝カルで1年弱程度やってたことを言うと
「ブランクなし?」
と尋ねられたので、ブランクは10年あることを伝えると
「10年もブランクがあるのに、よく覚えてるわね」
と誉めていただき、ちょっとイイ気になりそうでした。

完全初心者の彼女に先生が
「彼女(私のこと)は、前に習ってたからあんな風にできるけど
最初はあなたみたいなのが普通なのよ」
って言っておられました。
私も朝カルでお茶のお稽古を始めた時は、ドンくさかったから
ほんっとうに苦労しましたもの。
負けず嫌いだったので、先生や先輩方のお手前を観察して、身体に叩きこむよう
に何度も練習して、身体が自然に動くようになりましたものね。
お手前は、自分でやるのも必要だけど、先生や他の人がやってるお手前を見て
美しいと思った動きを自分でもやってみるってのが大切かなって思う。
長年やっておられる方のお手前は本当に流麗って言葉がピッタリですもの。

ゼロからやり直すと決めて再開したお茶のお稽古なので、
最初は他の人よりリードしているかもしれないけど、気を抜かず、
精進していきたいもので。