幸せのちから

TOHOシネマズなんばで「幸せのちから」を観てきました。

ストーリーはともかく、舞台がサンフランシスコだったからどうしても観たかったのです。目に懐かしい景色でいっぱいでした。
サンフランシスコというと、どうしてもゴールデンゲート・ブリッジのイメージなんですけど、この映画では最初と最後にベイ・ブリッジが見える風景が映し出されていて、ベイ・ブリッジ渡った向こう岸に住んでいた私にとって、その風景に胸がしめつけられる思いでした。ここは、あそこは。。と、知っている場所を確認しながら見てしまいました。

クリス・ガードナーという実在する人の半生記を元にした映画で、端的に言うとアメリカン・ドリームの話です。
全てを失いかけたクリス・ガードナーが愛する息子だけは手放さず、どんな困難や逆境にもめげずに夢を実現するために全力疾走し、幸せをつかんでいくというお話。
邦題は「幸せのちから」ですが、原題は「the PURSUIT of HAPPYNESS」、幸福の追求、ですね。
「HAPPYNESS」じゃなくて「HAPPINESS」が正解なんですが、なんで「HAPPYNESS」なのかは映画を見たら分かります。

特筆すべきは、クリス・ガードナーの5歳の息子のクリストファーを演じた子役ですね。ウィル・スミス自身の子どもが出演しています。
この子が本当にかわいい。それに演技も上手です。
本物の親子ならではのアドリブもあったようです。

親子が寝る場所を求めたテンダーロインの教会とインターン先のファイナンシャル・ディストリクトまでの距離とか、Bartの駅のバスルームだとか、知っているが故にしみじみとさせられたことが多かったですね。

ストーリーそのものは、期待を裏切ることがなく素直で予定調和的。
それがつまらないと思う人も多々いるだろうなって思います。
ウィル・スミスも良い演技するじゃないかってエラソーに思ったのですが、今回は息子のジェイデンくんの勝ちだな。