借りぐらしのアリエッティ

TOHOシネマ なんばで「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞。
公開2日目、連休中日ということもあって、レイトショーだったのにレイトショーと思えない賑わいでした。
みんな、ジブリ映画の新作を待ちわびていたんですね。

こびとの話と聞いて、ハワイのメネフネみたいなのかな、と思ったけど、そうじゃなかったです。
身体が小さいだけで魔法が使えるわけでもなく人間と同じ。
人間の家の床下に住んでいて、人間の家から少しずつ生活品を「借り」て暮らしています。

人間に見られてはいけない、という掟があるけど、やっぱり見られてしまう瞬間があるようで、「こびとを見た」という話が代々伝わっていると。

全体的なイメージは、とっても瑞々しい映画。
絵も、ストーリーも、音楽も。
夏の1週間が舞台なので、まさに今、観に行くと気分かも。

ジブリ映画のヒロインは、かわいくて、でも勇敢。
アリエッティも例外ではありません。
家族、特に父娘の軸と、仲間、そして、こびとの少女と人間の少年の淡い恋物語、そのあたりが良い感じに絡み合って、ストーリーが展開します。
セシル・コルベルの音楽が、画面やストーリーに合っててとても気持ちよかったです。

こびとにとって、生活しやすい世界ではないけれど、工夫をして生活をしていて、長く生活していた場所を追われることになっても、誰を責めることもなく、「済んだこと」と受け流して「生き延びなくてはならない」と次へ淡々と進んでいく姿が、とても印象的でした。

魔法は使えないけど、まるで魔法を使ったかのように見えたりするのが、メルヘンなのかも、と思ったのでした。