とある雑誌の休刊

先日、ネットのニュースで薔薇族休刊の記事を見つけました。
今となっては、「薔薇族」と聞いて何を意味するのかすぐ分かる人は
あまりいないかもしれないね。
薔薇族」は、老舗のゲイ雑誌で、以前は「薔薇族」と言えば
「ゲイ」を指す言葉でもありましたね。
ゲイ雑誌の休刊がニュースとして流れるなんて、と少々驚きました。
32年も続いたからかしら。
休刊の理由は
販売部数が全盛期の10分の1の3,000部にまで落ち込んだから
なのだそうで。

これに関しては、
自分はゲイじゃないというスタンスを保ちつつ、
ゲイを理解した顔をしてマスコミに登場し続けてた編集長(御歳72歳!)の
押し付けがましい主義・主張に辟易して購読を止めた人が多いからじゃないの?

なんて声が某所で挙がっていました。
その上で、一般マスコミにまで休刊を発表するなんて、
未練がましさが見えて醜い
などとあり、第三者としては、そーんなこともあるのね、と感心した次第。
でも、この雑誌で救われた人たちもいるわけで。

薔薇族」休刊のニュースで、ふと、大学時代のサークルの部室置いてあった
「さぶ」を思い出しました。
部室にあった「さぶ」は、卒業した先輩にその筋のお方がいたとか、
罰ゲームで買いにいかされたとか、いろいろ噂があったけど、
なぜか捨てられることなく受け継がれてきた?代物でした。
普段はそう簡単に人目につかない場所においてあるのに、
ある日、しかも誰も部室にいない時に私はそれを見つけてしまったのです。
初めて見るゲイ雑誌のグラビアに驚きつつも、妙な感心をしたのを覚えています。
今でも、一番感心したグラビアはどんなものだったか、というのを描写できますよ。
ここでは書かないけど(笑)

そんなことを思い出してたら、「さぶ」は2002年に最終号となっていたのですね。
こちらは「薔薇族」とは対照的に、ひっそりと消えていったようです。

老舗ゲイ雑誌は休刊を迎えましたが、ゲイ雑誌がなくなった訳じゃないですよ。
いろんな意見があるにしても、老舗雑誌の休刊は
一つの文化の終焉でもあるような感じがします。