春コンにまつわる長い長いひとりごと

 昨日の春コンで豪華な花束をいただきまして、部屋中、ユリのゴージャスな香りが漂っております。
さっそくアップされた春コンの音源、まずは自分の曲をチェックして、テーマに入る部分で毎回残念な状態になってたりするものの、全体的に悪くはないと、ちょっとホッとした次第。
映像を見たら、また別の印象を持つんだろうな。

で、春コンのレポートというか、指揮者の長い長い、長い長いひとりごと。

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今回は、自分の指揮担当曲でソロを吹くという二重のプレッシャーにかなりドキドキしておりました。せっかくだから衣装も新調しようかな、
なんて思ってましたが、持っているものを着ることにして、そのまま。
コンサートだから、ちょっとおめかし、も、できないまま。
普段通りでいっか、みたいな。
でも、何かお守りが欲しいなーって、今回手にしたのは、1回生の定期演奏会2部
の女子衣装小物だったスカーフ。(そういえば定演って、1部と2部で衣装着替えてたよね。)一日、カバンに入れてライナスの毛布のように触ってました。

朝から食欲もなかったので、そのまま会場へ。
とりあえず、お腹が空くのは分かっていたから、途中でパン類をたくさん買って行きました。(なんせ、アルホン吹くとお腹空くんですよね)

楽屋入りして、衣装に着替えたら食事。
少しでも練習しようと、急いで食べて集合時間まで練習。
楽屋は、いろんな人たちが練習をしていて楽器の音であふれてます。
結構、こういう雰囲気は好きだったりします。

客席に集合してから逆リハ。
3部の現役演奏部分は客席で聴く。
本番はステージ裏で控えてるから聴けないしね。
リハだからソロの音がちゃんと鳴ってなかったり、気になることは多い。
本番は理想通りの構成で聞こえますようにって思う。

ジョイントは、いつもOB曲の時しかマイク付かないのに、今回はずっとマイクがあって、どういうこと?みたいなw
ジョイントは楽しようと思ってたのになー(え?)
ステージにあがると、ソロマイクのこととか気になってくる。
でも、まだ3部は気楽な顔をしてられました。
前回の練習ぶりにアルホンを吹いたのですが、新しいアルホンが従来のものと同じくらい馴染んでいてビックリ。
別に何もしてないんだけど。。1回吹いただけで変わるのかしら。
唇の滑り具合とか、これまでのものと遜色ない。グリスもできる。
クロマチックと比較すると唇にやさしくないのは仕方ないけど。

2部のリハーサルの間、OB楽屋で恒例の最後のあがき練習。
持ち込めない楽器の人は、代わりに歌ったりするのですが、そのハーモニーが、結構良かったりします。コーラスっぽく歌声パートのある曲があってもいいんじゃないかな、なんて思ったりもします。いろんな意味で、チャレンジングになりそうですが。

それぞれの曲を1回ずつ通したのですが、ステージでリハに臨む前のウォーミングアップになって、気持ちが全然違います。いきなりリハをやったら、きっと調子崩してたりするでしょうね。

そして1部リハ。かなり緊張します。
2曲目で良かったと思いました。去年は1部最後で、演奏モードから指揮者モードへの気持ちの切り替えが大変だったし。いつもは曲の途中でPAの具合を少しチェックしにいくけれど、曲が始まったら、ずーっと吹きっぱなしなので、今回は無理。
曲の進行は大丈夫だったけど、緊張で手が汗だくになってマイクがちゃんと持てなくなったというか、滑り落ちていきそうになって焦りました。発表会で、こんな風になったことがないからビックリしました。
後で、緊張しただけじゃなくて、アルホンの筒から出てくる呼気のせいで手に汗をかくことが分かったのですが。
どの曲も全体的に大きなミスもなくリハは終わったと思います。

緊張の度合いでいうと、「プレリハ」→「当日のリハ」→「本番」の順で下がります。プレリハが一番緊張して、終わったら使い物にならないくらい疲労します。
本番は、楽しいなぁ、と思いながら指揮も演奏もしていることが多いのですが、今回は本番始まる瞬間まで緊張しましたね。

気合い入れをして、現役ちゃんたちのアーチをくぐってステージに入ってアルホンパートだけでもう一度エンジンになって気合い入れをして、ギリギリまでソロ譜とメトロノームをにらめっこしてました。
この時間が今回一番緊張した場面だったかも。頭の中が真っ白になって
「落ち着け、大丈夫、頭で覚えてなくても身体が覚えてる。」
って言い聞かせてました。
隣がDUの先輩だったので「同志社チアーズ、やりますか?」と
「最初の『同志社チアーズ』はしんどいから、One, Two, Three から」
って二人でひっそりと「Who are we, lalala Doshisha」と、やってました。
これはもう、おまじないみたいなもんですね。
やるとやらないとでは大違いです。

1曲目「to U」
4年前に演奏したので、ほぼ暗譜できていたから助かりました。
そんなつもりはなかったけれど、相当緊張していたみたいで譜面を目で追うことが全然できなかった。。本当に珍しい。

2曲目「More Than A Dream」
MCがあるので、今回の移動は余裕です。ステージ脇でマイクをしっかりと握って、ハーモニカを構えて握り具合もチェックしてスタンバイ
ここで、自分の中の「ソロ・プレイヤー」のボタンがポチっと入ったので(言葉で説明するのは難しいけど、切り替わる瞬間があるんですね)
あぁ、これで大丈夫って思いながら、MC終了と入れ替わりでステージへ。
マイクを握り直したくなかったので、右手にクロマチックを持ったまま、
最初の拍だしをして、イントロが始まったら、くるりとステージに向かうとスポットライトが当たるので、その後は曲が終わるまで光の中。
マイクを握っての練習が足りてなかったから、出だしの装飾音符をポロポロとミスってしまったけど、それ以外は問題なかったと思う。背中で皆の演奏を聴きながら落ち着いて、装飾音の足し引きやベンドの入れ方を考えながら吹いてました。今回、バックは全面的にお任せしてしまったので「ここでこんなコードを持ってくるか~」なんて感心してる余裕もあり。ただ、最後の5回繰り返しの5回目の合図なんて、合図なんて、やってる余裕はなかった。チャイナで合図してもらうことにして良かった。。それは、ギター&ベースも同じだったようです。
テーマを展開させていくので、同じコード進行を何回も繰り返していくから、1回目はこれ、2回目はこれ、と、奏法も変えながらやってたと打ち上げの時に聞いて、「へぇ、そうだったんだ」と。

指揮者でソリストはもう二度とやらないと思ったけど、それだけでは成長がないような気がするから、演奏をしながら、どうしたらより良くやれたんだろうって考えてました。もっともっと練習を積んで、特にバックとしっかりと詰めることができてたら、とか。今回は、突貫なのが否めません。指揮者として、もう少し皆の顔を見たい、とも思ったのですが、いざ、ソリストとして演奏を始めると客席に対してお尻を向けることが、気持ちの上でできなくなってしまって、その辺りも、ちょっとした葛藤でした。
と、まぁ、演奏しながら、いろんなことを考えてる余裕がある自分にもビックリ、かもしれない。

無事に演奏が終わって、本当にホッとしました。次の曲の間は、MCがないからステージの裏をダッシュして自分の席に戻りました。席についた瞬間、
3曲目「To Love You More」
ゆったりした曲で良かったーって思いながら演奏。
2拍のブレイクのところで、エコーが入って一瞬焦ったけど、そういう意図があったんですね。

4曲目「The Mission To Complete」
小編成で私は演奏しないので、ステージ裏で待機。
モニターでステージを見ながら、ええ感じやな~と思う。

5曲目「オペラ座の怪人
おそらく、今回の一番の山場だと思われる曲。
低音が多いので、アルホンを新調して良かった。
でも、肝心のアルホンがメインのフレーズで、出だしをミスった気がする。
音源を聴いても、出だしの音が薄いというか聞こえてないような(汗
それ以外は大丈夫やったんですけど。

6曲目「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」
最後の曲は、ホッとするような淋しいような。
曲の後半のソロが、なかなか良い感じやねーって思いながら演奏してました。
PAが入って、客席で聴くとまた違ったりするんでしょうが、ハモソの場合、ハーモニカにハーモニカのソロが重なることになるので、バックの音域を留意してやらないと、せっかくのソロが活きないという残念なことも起こるのでね。

1部は、無事に、大きなミスが発生することもなく終了。
緞帳が下りた時、本当に肩の荷も一緒におりました。

2部を客席で見ようと降りていったら、お知らせしてなかった先輩とばったりと出会ったり、客席に入ると、また別の先輩がおられて、隣で2部の現役ステージは鑑賞。元気いっぱいって感じで良いですね。(1曲ずつの感想は、覚えてないからちょっと書けない。。)

3部前半は再びステージの裏で待機。舞台転換の間の部長対談を聞きながら
「毎年現役はハキハキしゃべるのに、OBはどうして噛むのかしら。」
なんて話しておりました。

ジョイント1曲目「Celebration」
いきなり客席に手拍子か~、と思っていたら、譜面を見失う(^^;
現役ちゃんの譜面は正直、見失ったら最後、なかなか復帰できません。
フレーズで覚えているので、どのパターンかさえ分かったら、だいたい吹けるので、前に座っている現役ちゃんのアルホンの動きで進行をつかんで吹くという荒技を。。(滝汗(譜面なくても周りの音を聴いて自分も一緒について吹くのは得意なんで)
こういう曲を大勢で演奏するのは良いですね。自分はそのうちの一人だけど人数の迫力に良い意味で酔える感じ。

ジョイント2曲目「Love Rings~別れ・出会い・愛~」
これはバッチリです。コンサートの終わりが近づいてきたと切なくなってくる。でも、最後にちゃんと吹ける曲がくると安心というかやりきった感があります。

アンコール「花唄」
最初実は、TOKIOってジャニーズやるのか、なんて思ってたけど、この曲はなかなか良かったです。アンコールでしんみりするのはあんまり好きじゃないから、こういう元気いっぱいな曲が良いですね。吹いてて楽しいし。

そうして無事にコンサート終了、と。
細々したミスはありましたけど、致命的なミスやハプニングは起こらなかったと思うし、全体的に良かったんじゃないですかね。

コンサートの本番は、ご褒美っていつも思います。
シャンパンの泡みたいに、これまでの苦労がシュワシュワと溶けていく感じ。
上手下手じゃなくて、「味わいがあって」「おいしい」でありたいと思いますね。

と、以上、長い長いひとりごとでした。