防火管理者講習(その1)

現在住んでいるマンションの管理組合の役員が2年目にして周ってきました。

その役員とは別で、防火管理者としても対応することとなりました。
チビッ子連れで会議にも出ているので、それを理由に断っても良かったのだけど、子どもが小さいからと火事にあわないわけでもないし、今後知っておいても無駄じゃないかと思いまして。

というのも、私自身、過去にボヤに巻き込まれたことがあるのです。
その時のことは、今でも鮮明に覚えています。
アメリカに住んでいて日本に戻る直前に滞在していたレジデンスで、向かいの部屋のおじさんが寝タバコでボヤをおこしました。

夜でしたが、私はまだ寝ておらず、なんか煙くさいなぁ、と思っていたところに火災を知らせるベル。
帰国前の旅行で立ち寄ったシカゴのユースホステルでも火事騒ぎがあり、その時は単なる火災通報ベルのいたずらか誤作動か何かだったのですが、深夜に全員外に避難、という経験がありました。なので、今回の旅行は火事事件が多いなぁ、また誤作動か何かか、、と思いつつ、避難準備をしていました。
旅行中でしたから、パスポート等の大切な物はひとつにまとまっており、それをポイッとバックパックにいれ、ドアを開けました。
そうしたら、部屋の中に煙が一気に入ってきました。
そのとき、ボヤが向かいの部屋と知りました。男性スタッフが、ボヤの起こっている部屋のドアを叩き、「部屋を開けなさい!!」と叫んでいました。

のんびりしていた気持ちが一気に緊急事態へと変わりました。タオルを水に濡らして口元にあて、隣の部屋にいた友人に声をかけ、階段を降りて外に出ました。煙がすごくて、本当に腰をかがめて動かないといけなかった記憶があります。
泊まっていたのは5階だったかな。無事、外に出た時、本当にホッとしました。安心した時、右手にしっかりと目覚まし時計を握っていることに気づきました。冷静に準備して動いたつもりだったけど、やっぱりパニックになっていたんですね。最後に何を考えて目覚まし時計を握ったのやら(笑)

レジデンスの居住者が次々と外に避難してきて、不安げにしていました。
そのうちにボヤは消し止められて大丈夫、ということが分かり、一堂、大安心。

パニックになった人が多くて、皆の様相がおかしかったことを覚えてます。
パンツ一丁にギターを抱えてきたお兄さんがいて、
「もー、訳も分からず、ギターだけ持って逃げてきたよ」なんて。
他にも「あら、私ったらナイティのまま出てきちゃったわ、恥ずかし。。」
なんて、安全が分かったからこその恥ずかしさが出てきたお姉さんとか。
皆で「あー、良かった」と言いながら部屋に帰ったのですが、私の部屋はボヤを起こした向かいの部屋。
その日の晩は、煙くさかったです。

と、まぁ、こんな体験をしたことがあるので、防火管理者になることに異議なかったのでした。

久々に長いネタになりそうなので、とりあえず今回はここまで。