草間彌生展「永遠の永遠の永遠」

風邪だ嵐だと、ぼんやりしてたら、提出しないといけないペーパーワークや手続きがどっさりのしかかってきて、大焦りして作業をしてます。

そんな中、国立国際美術館まで草間彌生展「永遠の永遠の永遠」を観てきました。
4月8日までなので、ギリギリのタイミング。
平日午前中ならゆっくり鑑賞できるという噂でしたので、自宅から中之島をテクテク歩いて朝イチに行ってきました。
これまでに草間作品を何度も観たことありますが、ここまでまとまった数の作品を観るのは初めて。「愛はとこしえ」と「わが永遠の魂」という連作がメインです。

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美術館の外から水玉のオブジェがお出迎えしてくれます。
肥後橋朝日新聞社も赤い水玉になっていて、分かる人には草間彌生かぁ!な風景。

もう、圧倒されることしきり、でした。
幼少期の幻覚体験が元になり、十代の頃から網目や水玉などパターンが無限に増殖する作品を作るようになったとか。
観る人によっては、気持ち悪さを感じるかもしれません。
そこに意味を求めても仕方ないような。
観ていると、むせかえるような「生」が私には感じられます。
ジョージア・オキーフニキ・ド・サンファルに通じるような。(これも私の勝手な主観ですが)
私にとって、蜷川実花もそうかな。
80歳を越えても、まだまだ意欲的に作品を制作されているのがまた素晴らしい。

B2のコレクション展でも、いくつか草間作品があります。
時代が少し違うので、また新鮮です。

美術館を出たら、水玉をたくさん見たせいか、中森明夫の「東京トンガリキッズ」に収録されている「ヨコハマガール」と思い出しました。80年代に水玉が流行った頃のおはなし。私が中学生の頃かな。
2年ほど前に、このブログでも引用したことあるけど、再度引用。

「ヨコハマガール」は、

この春、私たちは、水玉だった。

という一文から始まる。

小学生時代に仲良しだった三人組女子が高校生になって、一人天然ちゃんな、花代ちゃんというのがいるのですが、街ゆく女子たちを見て「水玉率が高いね」という声に
ハッシンしてる」
「発疹。ほら水疱瘡みたく。乙女の水玉症候群をリセチフスと呼びたいわ。
シャツをめくったら体中ヒフが水玉してたりして。」

と言ってみたり、花代ちゃん以外の二人が

「これから五年後、十年後、私たちいったいどうなっちゃってるのかなぁ・・・」

とつぶやいたら、

「水玉になるといい」
「ええそうですとも、みんなみんな水玉になるといいと思います。」

と、花代ちゃんは返すのです。
草間彌生が一部、花代ちゃんのモデルなのかしら、と、やっぱり思ってしまったのです。

話がずれてしまいましたが、草間彌生展は4月8日までなので、興味がある方は、お早めに。