さや侍

さや侍<」を観に、お初に大阪ステーションシネマへ。
公開当日じゃございませんか。

松本人志監督だから、ではなくて、ROLLYが出るから観に行った。
ぶっちゃけ、そんなに期待はせず行きました。
観ていて、まっちゃんがお父さんになったから作れるようになった映画やな、
と思いました。
ROLLYは、二丁短銃のパキュンという役で、主人公の野見を狙う賞金稼ぎの役で出ておりました。なかなか素敵なお姿でありました。

刀を捨て、鞘しか持たない侍、野見勘十郎とその娘、たえの30日間の戦いってのがテーマなんですが、この30日の戦いというのは、母上を亡くした悲しみで笑わなくなった若君を笑わせるための「三十日の業」という、一日一芸、成功すれば無罪放免、失敗すれば切腹という業です。

この一日一芸、合計三十の芸が、まっちゃんならでは、か。
娘のたえが、とっても良かったですね。
シリアスとコミカルが行きつ戻りつ、綱引きしてるような映画です。
最後、ハッピーエンドにするんかな?と思いきや、ガクッと方向を変えまさに「衝撃のラスト」なんですが、そのままシリアスで終わらすのはまっちゃんにとって、どこか居座りが悪いかして、コミカルに転ばしてでも、コミカルに転びすぎないようにシリアスで締めつつ、みたいな。
最後は変化球が多くて、「え、そう来る?」とちょっとビックリすることがなんどか続きました。

まっちゃんのこれまでの2作品は観てないから何とも言えないけど、
とりあえず、まっちゃんも人の親になってんなぁ~
ってしみじみ思った作品でした。

万人受けするか、というと、どうかな、というのが正直なところです。