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色即ぜねれいしょん

梅田ガーデンシネマにて「色即ぜねれいしょん」鑑賞
原作は、みうらじゅん。読んだことはない。
監督は、田口トモロヲ
今、田口トモロヲって名前を聞くとNHKプロジェクトXの語りを思い起こす人が圧倒的に多いのでしょうが、中学高校と、雑誌「宝島」を読んで過ごした世代の私にとって、田口トモロヲといえば、パンクバンド、ばちかぶりのボーカリストである。

で、この作品は、原作や監督に惹かれたのではなく、堀ちえみが主人公のおかん役で出ると聞いて見に行ったのだった。(別にファンって訳じゃないけど)
全体的に良い味だしてるキャストが多かったな。

みうらじゅん私小説とも言える今作は、1974年の京都が舞台。
仏教系の男子校に通う冴えない文化系の男の子が主人公。
ボブ・ディランが好きでロックな生き方に憧れるも、ひとりっ子で、家では優しすぎる両親にかわいがられている「ぼん」。
もちろん、童貞。
学校で不良にもなれず、優等生にもなれない中途半端な文化系男子の仲良し三人組で夏休みにフリーセックス主義者が集まるという噂の隠岐の島のユースホステルに旅に出かけ。。というストーリー。

1974年と言ったら、まだ2歳なんですけど、映し出されているものが懐かしさ(というか、昭和?)を感じさせるものばかり。
今と違って、インターネットなんてなく、エロな情報にアクセスするのも安易ではなかった時代。青くさ~い男の子達がなんとも笑えました。
なんか見ていて恥ずかしいけど、羨ましいような。そんな感じ。

ロック喫茶とかヒッピーとか全共闘とか、映画に出てくるいろんなものが、全て時代を感じさせて面白かった。
主人公が通う法然高校は、みうらじゅんさんの出身校の東山高校で撮影されたらしい。男子校、特に高校生で男ばっかりがいてるって、想像しただけでも鼻血が出そうになるのは私だけでしょうか。
なんか、血の気の多い時期の子が多くてさ。
最後まで主人公が「童貞をこじらせている」のに変わりはないけど、「一皮むける」ストーリーで、若さって良いねぇ、と思ったのでした。

堀ちえみは、京都弁のイントネーションはネイティブの人が聞いたら違うと思うのかもしれないけど、「どうえ?」とか京都っぽい話し方をしてました。
もともと大阪の人なので、大阪弁という意味では地でパーフェクトなんですが。
おばちゃんじゃなくて「きれいなお母さん」してました。

青臭い話を見てみたい人には良いかも。

余談ですが、公式HPの記者会見の動画で、みうらじゅんさんが、母校の黒板にチョークで文字や絵を描いてるシーンは、なんかスゴーって、感動してしまった。