男の騙し方?

恐れ多くも内田樹先生のblogから新年早々笑わせてもらった
いかにして男は籠絡されるか/弱雀小僧 is come back」について。

このblogで、内田先生は「男を騙すのはまことに簡単」であると「男の騙し方」を紹介されている。
まず、男が「弱い」ポイントは「才能」のひとことであり、
それでも落ちなければ、「ルックス」についての賞賛である、と。

配偶者をお求めの女性諸君には、標的とされた男性については、まず「隠れたる才能を評価し」ついで「ルックスを称える」という二段構えで攻略した場合、たいへんに高い確率で所期の成果を挙げうるということをご教示しておきたい。

言っておくが、「人間的な暖かさ」とか「器量の大きさ」とか「優しさ」などというものについては、いくらほめられても男は微動だにしないので言うだけ無駄である。男が待望しているのは、「それが備わっているのかどうか、ちょっとだけ自信がない」美質についての「保証」のひとことだけなのである

とまとめておられる。
単純明快なのだが、なかなか実践できないものである。

まずは「才能」のひとことについて。
「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」
と上目遣い斜め45度の視線プラス「かなぴょんのポーズ」でまず80%の男は落ちると断言してよろしいであろう。


とあるのだが、セリフはともかく、上目遣い斜め45度の視線がまずできない。
プラス「かなぴょんのポーズ」とあり、ホントは私も「かなぴょん」なのだが(分かる人だけ笑って下さい)私版「かなぴょん」のポーズは不可であろう。私ができないポーズを抜きにしても、これは自他共に「オヤジキラー」で名を馳せた妹君が得意としていたやつである。
男の人と何を話したら良いか分からない、という私に
「自分の知らんことを男の人が話してたらな、ふんふん、って聞いて へぇ、そうなんや、すごいなぁ、って言ってたらそれでええねん。 そしたら男の人が満足するねんから。」
「せやかて、黙って、ふんふんって聞いて、すごいなぁって言ってるだけ やったら、なんかおバカさんって気がするねんけど。。。」
と言うと、
「せやから無理に会話しようとせんと、黙って男の人に話させといたらええねん。 何が難しいねんな!」
と一喝されたんであった。
「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」
と直接的に言わなくてもその姿勢で男性を騙せるという良い事例ではないかと思われる。

内田先生は、
多くの女性は(ほとんどの、と申し上げてもよろしいかもしれない)、親しくなった男性に対しては、まず「その浅学非才を指弾し」、つづいて「チャレンジドな容貌を嘲弄する」という挙に出る。

と書いておられ、この部分で食事中にも関わらずPCの前で思わず吹いてしまった私である。そう、まさに私もやっていると言えるではないか。
上にも書いた通り、何か返して無理に会話をしなければいけない、と思っている「浅学非才を指弾」するつもりはさらっさらないのだが、どうも私は口が過ぎてしまい、相手を論破したがる傾向があるのは自認している。
ついでに男性の容貌についても然り。
しかしながら、「身体の言い分」で内田先生は論破するというのは、本当に意を尽くし情理を尽くし、ありとあらゆる例をあげて、とにかく必死になって相手に非を認めさせるわけだから相手に対するリスペクトが必要と言っておられる。
だから、私が論破しようとする時、そこには相手の浅学非才を指弾しようという意図はなく、むしろ私が語ろうとすることを相手が理解できるというリスペクトが存在しているのである。
でも、そんなこと知ったところで大半の男性は喜びませんな。。。


これまでグタグタと書いてはみたが、このエントリのオチ?として、「隠れたる才能を評価し」ついで「ルックスを称える」という二段構えで攻略したい男性を先に見つけたいものである。

そして男性諸氏、やっぱり「才能」と「ルックス」を褒められたらコロッといってしまうもの?