おまえは俺のモノ

今日は一日、頭の中で「おまえは俺のモノ」が流れてた。
この数日、ROLLYすかんちも聴いてなかったのに。
いつもの私なら「おまえは俺のモノ」と言われたら、
「だーれが、てめーのしょゆーぶつになんかになるねんな、アホか\(*`∧´)/
と一蹴してしまうのがオチだ。

でも、今日はちょっと違う。
なんか素直に「はい」と言いそうな勢い。
多分、きっと、かなり疲れているに違いない。
疲れているに違いない、だなんて、
すでに自分で自分が分かっていない。

     可愛い笑顔が 枯れないように
     おまえのハートに 光をあげよう
     女は向日葵 男は太陽
     荒野の果てまで 見つめておくれ


やってもやっても終わらない仕事。
受注続きという、会社としては喜ばしい事態ではあるが、
会社以外でも忙しい毎日を過ごす身の上にはかなりこたえていた。

     じゃじゃ馬気取った おまえの頬に
     乾いた涙の 跡を見つけたよ
     女はメロディ 男はギター
     哀しいボレロを 夢に変えよう


微かに感じていた身体の不調が
疲れからきていることに気づいたら
どうにもこうにも身体が言うことをきかなくなった。
今夜だけ、今夜だけは。。
少し、気持ちほんの少しだけ、
いつもより早く切り上げて会社を出た。
閑散としている地下鉄の女性専用車両
座席に身をうずめて、ヘッドフォンをつけて
「おまえは俺のモノ」をMaxの音量かけて目を閉じる

     愛する人を倖せにできず
     生き続ける理由が他にもあるかい
     ばかげた人生を 眩しくしたのはロマンスさ
     Ah おまえは俺のモノだよ・・・Baby
     Ah おまえは俺のモノだよ・・・Baby


一日中、無意識に頭の中で流れていた歌が
ダイレクトに聴覚から心へ訴えかけてくる。
目を閉じてROLLYの歌を聴いていると、
疲れがほどけていくような感じがする。

     紅いルージュも 青い指輪も
     何も おまえを 飾れやしない
     裸のままで 駆けておいでよ
     覚えた嘘を 脱ぎ捨てながら


不覚にも涙が一筋、流れた。
1回聴いただけでは飽きたらず、
エンドレスの設定にして延々と聴き続けた。

     悪魔がナイフの服着させても
     おまえだけを傷つきながら抱きしめる
     愛しているなんて 優しい言葉じゃ足りないぜ
     Ah おまえは俺のモノだよ・・・Baby


こんな歌詞に気持ちが没入していくなんて、
今宵の私はちょっと、いや、かなりどうかしてる。

     愛する人を倖せにできず
     生き続ける理由が他にもあるかい
     ばかげた人生を 眩しくしたのはロマンスさ
     Ah おまえは俺のモノだよ・・・Baby
     Ah おまえは俺のモノだよ・・・Baby

     Ah おまえはずっと俺の俺のモノだよ