ばい ばい

岡村ちゃん覚醒剤所持で逮捕されたという報道が流れてから
この数日、ネット(主にmixiだが)いろんなことを見て、いろいろと考えさせられた。
2月6日は、終日mixiでは岡村ちゃん逮捕のトピが一番上にあった。
そして翌日は、日記キーワードランキングで一位。
ありがたくないネタで一位をとってしまったものよ。

今回は刑務所を出てから復帰までがあまりにも早かった上に足の怪我などもあったので、正直、大丈夫かと思っていたので案の定、といったところだった。
前回と違って今回は、声も出ない感じだった。

延期になった名古屋のライブが目前だったのに。
オフィシャルファンクラブも復活したばかりだったのに。

チケットをとっていた2月20日に予定されていた大阪の追加公演も幻になってしまった。その日は東京出張が入ってしまったので、ライブがなくなって良かったような、複雑な気持ち。

覚醒剤所持で逮捕されるのは3回目だから、今回の実刑は3年くらい?
薬物依存という病気は、実刑をくらって刑務所の中で過ごしたら治るものじゃない。
専門的なところで治療なりセラピーなり受けなくては。
廃人にならず、親友であった尾崎豊みたいな死に方をしないでほしい、
という思いしかない。
彼が再び音楽をしないとしても、健やかに生きてくれるならその方が良いと思っている。

どんなに大勢のファンがいて、彼を支持していても、彼の心はどこか満たされず、虚ろだったのかもしれない。ファンがどんなに彼のことを思っていても、皮肉だけど、彼自身の糧にはならない。
・・なんて書くと、ベイベから怒られそうだ。

この後は、つらつらと思ったこと。
なんとなく汲み取ってもらえたらありがたい。


少し前、ROLLY細木数子の番組に出たらしい。
私は見てないので、話を聞いただけなのだけど、番組の中で
「結婚はしないのか?」
という質問をされてROLLY
「僕は音楽をしてても芝居をしてても常に孤独を感じているけどその孤独こそが自分の原動力なのでは」
というふうに話したらしい。

ステージの上のROLLYに向かって、ファンがどんなに声援を送っても、ROLLYは常に孤独を感じている。こんなことを聞かされると、ファンにとってはいたたまれないことなのかもしれない。
声が届いていないみたいだ、なんて。
でも、私はROLLYの気持ちがよく分かる気がする。
曲がりなりにも私も音楽をやっていて、似たようなことを感じたことがあるから。
だからこそ、ROLLYから滲み出る孤高の人っぷりに惹かれるんだろう。


逮捕の事実を知った後、千里さんのことを思い出した。
延期になった名古屋のライブにいらして、

岡村chang!みんなは必ず待っててくれる。
しっかり足なおしたらそのときこそ本当の最高のファイナルが
訪れるはず。焦るなよ! 千


と、ご自身のblogに書いておられた。

mixiのトピを眺めていると、千里さんの
「みんなは必ず待っててくれる。」
が、なんだか取り違えられてるようで切ない。
そして、千里さんのエールも岡村ちゃんには届かなかったと思うとまた別な意味、切ない。

Jazz修行の為、New Yorkに旅立たれた千里さんにも今回のニュースは伝わっているに違いない。千里さんはどのような思いでおられるのであろう、と思った。

2年ほど前だったか、千里さんのライブを観に行った時、千里さん自身もこの何年か非常に苦しい思いをしたと話しておられた。曲を作って出してもライブで盛り上がるのは、どうしても昔の曲になりがちなんだと。
大江千里の最高の名曲は、これから作り出される曲です。」
という言葉でその話を締めくくられたのが、とても印象に残っている。
十何年ぶりにコンサートを観に行って、活動停止していて復活した訳でないのに私が当時、聴き込んでいた曲で盛り上がっているのをライブで体験して、ちょっと不思議な気持ちになったのも覚えている。
悩みの時期を越え、過去の栄光に頼っていてはいけない、過去を追い越し、もっともっと上を追い求めようとして模索した結果、千里さんは長期休業してJazzを勉強しにNew Yorkに行ってしまわれた。

あの人は、この人は、と、比較してあげつらうのはたやすい。
今回のことで岡村ちゃんのことを肯定も否定もしない。
ただ、ただ、切ない。

待ってるよ、とは言わない。
でも、いつか復活することがあったら、間違いなく新譜を聴いてライブがあれば駆けつけてしまうんだろうな。

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