トゥーツ・シールマンス@大阪ブルーノート

大阪ブルーノートトゥーツ・シールマンスの公演を見にいってきました。
本当に始まるまでどんな風なんだろうとドキドキしました。
ステージに登場した時のオーラがまず違いました。
この目にトゥーツ本人が映っているなんて。。って感じ。
1曲目が始まる前にハーモニカを唇でさっとすべらせる仕草とか、
この人でもするんだ、なんて思ったり。
演奏が始まってトゥーツのハーモニカの音を聴いたら、言葉では到底言い表せない気持ちがこみあげてきて涙が流れてしまいました。
ウッディーでとても温かい感じ。
演奏はもちろん、素晴らしいの言葉に尽きます。
御歳83歳とは思えないエネルギッシュさでした。

身ぶり手振りや話がとってもお茶目な人でした。
「6カ国語話せるんだよ。」
って言って、フランス語、英語、ドイツ語・・と話せる言語を言って、場内が一斉に思わず「ふう〜ん」な状態になったら、
「カ モーン(拍手は?)」
なんて拍手を促したり、結構、ちょこちょことしゃべってくれてました。
「ヴァレンタインデーが近いからね〜」
と言って、「My Funny Valentine」とか。

「前にジャコ・パストリアスというFantasticなベーシストと一緒に日本へ来たことがある。今日の午後、ジャコ・パストリアスを聴いてたんだ。いや〜、彼は素晴らしいベーシストだった。」
とジャコの曲をやったり。
MCは当然、英語なので英語聞けて良かったぁって思いました。
ハーモニカの演奏と同じく、とっても味わい深い話し方されますね。
雰囲気も含め、本当に幸せな一時でした。

ギターもセッティングされていたけれど、私が見たステージではギターの出番はありませんでした。昨晩の1stはギター演奏もあったらしいですね。
「大阪にはこれまで何回も何回も来たけど、これからも数え切れないくらい戻ってきたい」って言ってました。
高齢の為、これが最後といつも言われているけれど、これからもずっと元気で来日を繰り返してもらいたいですね。
そして、私もいつか、あんな風に温かくて心の奥にまでしみ入るような演奏ができるように、これからも精進します。
これに尽きるな。