真夜中のメール

深夜、携帯が1件のメールを受信。
最近、滅多と携帯からメールを送ってくることのない彼氏からのメールだった。

件名:明日
本文:生きててよかった


たったこれだけ。

何か悪いことでも起こったんやろか。。

週末はヨットに乗りに行くって行ってたからそのことやろか。。

いろいろと頭の中をよぎる。

「何かあったん?」

と返したらベタかと思って、

「ヨットか?」

と返事してみる。
しばらく音沙汰なし。

なんとなく気になるので、電話をしてみる。
電話口の声は、たいそうご機嫌。
あー、酔っぱらってるな、と思う。

「生きててよかったって、何かあったん?」

尋ねてみても、声がこもって何を言ってるのやら分からない。
分かったのは、
自転車を置いている駅じゃなくて、
一つ前の駅で降りてしまって歩いて家に向かっているらしい、
ということだけ。
多分、自分の最寄り駅の終電に間に合わなかっただけなのだと思う。

何を言ってるのか明確に聞こえないものの、
愛はどーの、
とか、
遠距離恋愛はどーの、
とただの酔っぱらいオヤジの口調で語っていた。

「何ゆーてるのか、よく分からん。はっきりしゃべって」

と何度言ってもダメなので、

「酔っぱらってるんやったら、気をつけて家まで帰りや」

と言うと、あっさりと電話を切られた。
多分、明日になれば、私にメールしたことも、
電話でしゃべったことも、覚えて無さそう。

結局、「明日、生きててよかった」の意味は分からず。
「良かった」と言ってるから問題ないか。