TVの国からファック・ユー

週刊新潮小倉優子が元ヤンキーであることを
和田アキコにばらされたという記事が載っていた。
テレビはほとんど見ないので彼女の姿も見たことないけど、
自分のことを「ゆうこりん」と呼び、
こりん星から来たももか姫」と
語っていることくらいは知っています。

テレビでは見たことないけど、活字媒体では何度となく遭遇していて、
その中の彼女の言動にトホホ〜な気分になり、
まぁ、アイドルとしておバカを演じているのか、
本当におバカなんだか、といった感想と一緒に
私の記憶にいくつか留まってる。

で、今回の彼女が元ヤンだった説を知って、ふと
中森明夫氏が80年代に「東京トンガリキッズで発表した
「TVの国からファック・ユー」を思い出した。

ギンギンのパンクス少女だった女の子が
何がきっかけだったのかは話の中で明かされていないけど、
超清純派アイドル歌手になってしまう。
”アイドル歌手のステージ衣装以外ありえない”
といった感じの過剰にひらひらしてブワーッて拡がったスカートの
”とても街歩けそうにない”マッキッキのドレスに着替えた。
鏡に向かうと”バカッぽいアイドルの表情”を作った。

80年代の典型的な?自我のないアイドルを演じながら
彼女は自分の曲を唄う。でも、心の中では、
地獄に堕ちろッ! 
不潔なファンの男どもや、
低脳のアイドルたち、
金儲けしか考えない薄汚い大人たち、
この腐れきった芸能界のあらゆるいっさいを憎悪し侮蔑しながら、
私は唄う。
まったくバカなアイドル娘になりきって。

そして最後に彼女は、
これが私のパンクだ。
と宣うのだ。

ゆうこりんも、「こりん星から来たももか姫」の物語を
作ってから売れるようになったと聞く。
そして彼女が纏うものは、いかにもアイドルなふりふりのドレスであったり、
コスプレでスチュワーデスになってしまったりすると聞く。
彼女も「TVの国からファック・ユー」の主人公のように、
胸に何かを秘めながら、バカなアイドル娘を演じてるのだろうか?