ロックの学園WEST チャリティ授業 -TEACH FOR JAPAN -

久しぶりにROLLYに会ってきました、YO。

高槻のジャズストリートにROLLYが出るのを知ってたけど、このジャズストはこれまでも縁がなくて、今回も実家に帰っていて参戦できず。
ROLLYのJazzって大好きなんで、ぜひ聴きに行きたかったのだけど。

残念やなーって思ってたところ、5月5日のロックの学園WESTのチャリティ授業にROLLY 教諭のクラスがあると知り、これは行かなくては!
と、朝からHEP FIVE に並びに行きました。
今回はチャリティだから入場無料で、代わりに整理券が必要なのです。
11時から整理券配布開始だけど、先着200名とあったので、何時間も並ぶ必要はなかろう、と判断。
こんなこと書いたら失礼なのは承知なのですが、1月のすかんちの大阪公演梅田AKASOが完売しなかったし、すかんちで完売しないもの、ROLLYがピンでやってきて争奪戦になる訳なかろう、と思いまして。

で、10時半過ぎにHEP FIVEに行ったら、すーっごい行列に仰天。
あかん、200人どころの騒ぎじゃない。
無料だったらこんなに集まるの?
と半ば諦めつつも不思議に思いながら、最後尾のプラカードを持ったスタッフのところまで行くと
「ライブは今、締め切ったところなんです~ ROLLYさんの授業はまだまだ大丈夫ですけど。」
とのこと。カウントしてはったので
「ちなみに授業は何人くらい並んでるんですか?」
と尋ねたら
「77人」
だって。ライブは300名だから、その時点で400名弱くらいが並んでいたわけです。

ちょうど私が来た時点でライブの300名が締め切りだったので、私から後ろはROLLYの授業を受けに来た人たちのみが並んでいた訳ですが、私より前の人たちと後ろの人たちの年齢層が違うこと違うこと(笑)
ちなみにライブは、怒髪天とTHE イナズマ戦隊のツーマン。
怒髪天が人気なのかなぁ。

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結局、11時半にやっと整理券をGET
実際の番号は93番目で、ずいぶんと中入りされた?
もしくはライブと授業を一緒にもらった人がいたのかしら。

整理券をもらったら、すんごい勢いでランチを食べに行って、今度は入場の列に並びます。
会場の外には、忌野清志郎臨時校長室があって、衣装などが展示されておりました。他には、募金のお願いとミュージシャンたちの直筆メッセージ。もちろん、ROLLYのものもあります。
会場に入ると、壁には「愛しあってるかい?」という言葉とサインが入った大きな大きな忌野清志郎の写真が目に入る。
舞台に目をやると、学校の講堂チックになっています。
エレキとアコギが一つずつセッティングされているので、
あ、ギターを弾くんやな~って楽しみになりました。

13時になったら、やしきたかじんダイノジの前説が流れ、終わったら、学校さながらにチャイムがなり、ROLLY教諭登場です。

今回は、ジーンズに丈が短くて、ほんのりへそだしになるボーダーのTシャツ、ジーンズのジャケットというお召し物。シルバーのチャームが付いたネックレスをつけてましたね。遠かったので、足元は見えませんでした。

そして第一声。
「ようこそ」って言うところをいきなり噛んで、最初からやり直し。
「授業なので、日直を決めます。今日は子どもの日だから、整理番号5番の人」
と指名し、5番の人が、いわゆる
「きり~つ、礼!」
というのをやりまして、ROLLYは、合わせて和音を弾いておられました。

最初は、音楽のなれそめについて。
赤ちゃんの時、家の隣にあった大阪銀行から毎日夕方5時になると
ゆうやけこやけ」が聞こえてきて「なんか淋しい。。」
9時になると、♪ねんねん~ころり~よ と聞こえてきて
「なんか淋しい。。」そこに梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」が聞こえてきて、気持ちが明るくなり、音楽によって気持ちが左右されることを知り、音楽に目覚めた、といった話をしていました、確か。

その後は授業らしく、手拍子について。
70年代は自由なノリだったけど、メタルが流行ったくらいから同じノリになったというか、皆で一斉にコブシを振り上げるようになったり、、
という話をして、生徒全員で一斉にコブシを振り上げてみたり(「なんかやっぱりちょっと変な感じ」とROLLY談) 
8ビートに頭で手拍子をとると、これもなんか変、
というのを実際にやってみたり、8ビートだと、手拍子を裏でしたほうがしっくりくる、とか、手拍子のバリエーションとして、ミック・ジャガー型として八分でずーっと入れてみるのもカッコイイ、
などと、いずれも実際に皆でやってみながら進みます。

そして、土曜日に出演しているNHKラジオ第一「カケダセ!」のテーマソング、AKB48の「10年桜」を
「いろんなパターンの手拍子ができるように演奏しますから、自由にやってみてください」
と、演奏してくれました。
演奏が始まった瞬間、ラジオがモノラルだから、モノラル気分になった私。
無難に裏打ちしてる人が多かったけど、私はいろいろと手拍子を試して遊んでました。

次は、コード・プログレッションについて。
Cは、明るい感じ
Gは、勇ましい感じ
Amは、悲しい感じ
と、それぞれコードを弾いて即興でコードの印象で歌い、
「そんな感じでしょ?」と。

そこから「ディニミッシュについて」
ディミニッシュは、聴いていて不安になる感じのコード、と説明して、
「中学生になると、エロ本を隠し持っていたりします。
夜に使用して、その後、枕の下に入れたまま、うっかりそのまま学校に行って、そのことに気づくのは、たいてい授業中なんですが、母親に見つかったらどうしよう。。って不安になるけど、授業中に家に帰るわけにもいかず。。」
と、いろんなディミニッシュを弾きながら実演してくれ、
「で、ディミニッシュの後に、A Major 7thを持ってきたりすると、家に帰ってみたら『エロ本が見つかってなかった~』」って感じになります。」
というのが、とーっても分かりやすくて、すっごくツボでした。

「オーギュメントについて」
オーギュメントは、「誰やこの人?」って感じのコード、と説明して
再び、あれこれオーギュメントのコードをかき鳴らしながら
「むっちゃ親しげに話しかけてきた人がいるけど、誰か思い出せない。でも『アンタ誰?』とも言えず、誰やったっけ、誰やったっけ、、なぁ、教えてーな!」
と、これまたマッチしていて爆笑。
ここで、コード・プログレッションの話はおしまい。

次は、会場のHEP FIVEは、昔、阪急ファイブやったよね?という話からロック喫茶キューピッドの話へ。この話はところどころ聞いたことがあります。
HEP FIVEの近く、現在はクレープ屋さんがあるところに、以前はロック喫茶キューピッドがあり、2階建ての高さなのに無理無理に3階建てになっていて、大阪中のロック少年のたまり場で、、という話です。
阪急ファイブには、「明日のはこ」という店があって、そこで銀色のジェラルミン・ケースを売ってて、ロックバンドのステッカーを貼るのが流行で、定番は「Queen」「Kiss」だけど、そこに「ベイシティローラーズ」が貼ってあると「こいつ、チャラいヤツ」と思われたり「The BAND」だったりすると「こいつ、ツウやな」と思われたりする。「ビヨロン(これはまた別の店かな?)にロック・テイストの服(紫のレースのやつとか)を売ってて、当時は皆、そこで服を買ってた、とかいう話をしてました。

その後、阪急東通り商店街の話に移り、「ダン」というレコード屋がありそこで「カットアウト・コーナー」に毎週土曜日、友達と行って、(カットアウトとは、レコードのジャケットにパンチ穴が空いていたり「売れ残り」を意味して1800円のところ1200円で購入できたりしたそう)レコードを買った後、インデアンカレーでカレーを食べてから帰るのが定番で、なんで土曜日だったかと言うと、帰って聴いてカッコ良かったら日曜日も聴けるから、なんだそうで。

とある土曜日、自分はエンジェルスのアルバムを買うつもりで行って、ヴァン・ヘイレンのアルバムを見つけ、当時は試聴できないから、ジャケット勝負で、とりあえずヴァン・ヘイレンのアルバムは友達に買わせ、自分はエンジェルスを買って帰り、家で「エンジェルスはかっこいいなー」って思ってたら友達から電話がかかってきて「すぐ来い」ということで行ってヴァン・ヘイレンを聴いて「なんだこれは!」と。
ここで、その時に聴いたイントロを再現して「へたくそやな~」って。
今でこそ、すぐに演奏風景の動画を見ることができるけど、当時はなかなか演奏しているシーンを見る機会がなかったから「なんだこれは!」と思ったのがライトハンド奏法であるということがすぐに分からなかったんだとか。
その後、Kissの来日公演がNHKで放送されることになった時、当時はビデオなんてないから、リアルタイムで見なくてはいけないから、テレビの前で正座してお茶をすすって見て、その後、学校で35本ほどギターが売れたんじゃないかな、と言ってました。

募金を呼びかけたのは、この辺りだったかな?
日直の人が帽子を持って立ち上がり、ROLLY
「言うだけじゃなくて、ワシも募金する」と
自らがその帽子にお金を入れるシーンあり。

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そして、「この会場でギター持ってる人?」
「ギターをやったことあるけど、Fのコードで挫折した人?」
などとアンケートを取り、
「ギターって、Fのコードを弾けるようになったら、後は簡単なのよ。」
と、実演コーナー。
だいたい最初はC、Em、D7、G(だったような気がするけど、一つコードが違うかも)くらいが弾けるようになって、それで5,000曲くらい歌えるんだけど、と、ここで「夢の中へ」を歌い、でも歌本とか見たら「F」がある歌があって、Fで躓く(と、躓き方までやっていた。これがまた、過去の自分を見ているようでツボだった。。ちなみに私も少しギターは弾けます。Fもクリアしております。)
Fが弾けると、そのままずらしていくと、コードが変わっていく、、と一つずつずらしてコード名を挙げながら弾いて「ディープ・パープルも弾けるようになる」と、かの有名なイントロをFの押さえ方のままフレットをスライドさせて弾き出したので、そ、そうだったのかぁ!と、感動してしまった。

そして「これまでギターを弾いたことない人?」と呼びかけ
「ギターを弾いたことがない人でも弾けるようになる魔法のチューニング」と
もう一台準備していたアコギを出してきました。
客席から一人「面白そうな人だから」とステージにあげた人がまた変な人っていうか、途中でROLLYも「もしかして仕込み?」って言ってたけど、私も一般人じゃなくて仕込みじゃないかと本気で思ってしまった。
まず、ROLLYのファンじゃないっていうか、目の前のROLLYを認識しているのかどうかも怪しかった。だって、ROLLYに「好きな曲は?」と質問されて「セロリ」とか「世界にひとつだけの花」なんて答えるんですよ。ROLLYは、「セロリ」が何を意味するのか分かってなかったぽかった。
どうしてSMAPファンがこの場に。。でも、かなり前列中央に座っていたから、整理番号が、とても若かったはず。どうやって紛れ込んだのか。。これで本気の一般人ならロケの神様じゃないけど、何かの神様降臨状態。とにかく不思議な人でした。
1弦を弾いてから残りの弦をカッティングしてリズムを作る方法をROLLYが指導して、それにのって、ROLLYがギターを重ねて歌うという、なんとも贅沢なセッション。なのに、最後にROLLYから「歌って」と言われて、「世界にひとつだけの花」を全然違うコードなのに気にせず歌っちゃう不思議ちゃん40歳。
最強でありました。本当に何者だったんだろう。。

最後は気を取り直して?iTunes Store で発売になった「Saturday Night」を歌って授業終了。しっかり、チャイムも鳴りました。
きっちり50分の授業でしたね。
不思議ちゃん40歳には、少々イライラしておりましたが、それを差し引いても楽しさが有り余り、しかもお勉強になった「授業」でした。

それにしても50分ばかしの授業のレポートがまた無駄に長いなぁ、私。