ちょうど1年

今日はハーモニカのレッスン日。
風邪の具合は多少良くなったけど、やっぱり吹き吸いするにはつらかった。
いつもより呼吸が続かなくて、吸いが続くと苦しいなぁーって感じ。
風邪だと身体の水分の減り方が早いみたいで、口の中もカラカラになるし。
ビブラートのかかりもいつもより悪くて、普段から浅いビブラートが更に浅くなりがちで、ビブラートちゃうやん、みたいな。

曲をやり始めたら少し調子が戻ってきました。
今回は初級最後の曲です。映画のテーマ曲なんだけど、どうも気乗りがしなくて最後まで放置していたの。
でも、なんとなくどの曲もサマになるように吹けるようになってきた気がする。
新しい曲集に移りましょう、ということで曲集のリストを見せてもらっていたのだけど、無難に中級を選んだら良いのか、それとも大全集にチャレンジして良いものだか、難易度が書いてあるとつい悩んでしまった。
先生が「私の頃は中級なんてなかったからいきなり大全集を選んでた」と言うので、ならば私も、と大全集の中からJazzの多いものをチョイスした。
メロウなJazz吹きになりたいです。ってか、ハーモニカを始めたきっかけがJazzやりたい、だったから。

少し前まで、曲の味付けがよく分からなくて淡々とミスがないように楽譜を追って吹いてしまう傾向が強かったけど、最近は何を吹いてもビブラートを入れてみたり、ベンドをかけてみたり、先生のお手本演奏から盗むけれど独自にアレンジを入れるようになってきた。歌ったら勝手にこぶしが入るようになった感じかしら?
自分の演奏が楷書の凛子さんみたいだと思っていたのがウソみたい。
でも、ビブラートが浅かったり、ベンドのかかりも今ひとつだったりして情感に欠けるところもあるけれど、すごい成長だ。

なーんて思っていたら、去年の4月にクロマチック・ハーモニカを習い始めたから、ちょうど1年になることを思い出した。1年でここまで成長したか・・
やっと、なのか、1年にしてこんな域まで、なのかは分からないけど。

レッスンでやる曲じゃなくて、学生時代に十八番としていた曲たちがどんな風に変わったか、試しに吹いてみました。
前に一度、何か変わったかな、と吹いてみたことがあったのだけど、
その時は何も変わりなくて、なんだ、成長してないやんって思ったのでした。
でも、今回は自分の耳でもはっきりと分かるほど成長しておりました!
これまで淡々と吹いていた曲に、ベンドやビブラートを入れながら吹いておりますよ。というか、ここでベンド入れてみよう、とか、ビブラートかけてみよう、と思うようになりましたよ。

Dear Malletaは、特に感慨深かったな。。
学生時代の今頃は春合宿の時節で、1回生はDear Mallettaが課題曲として与えられていて、合宿最終日の前日にその名も「Dear Malletta大会」があって、みんなの前で1人ずつDear Mallettaを披露するのです。だから、春合宿中はいろんな所で1回生が練習するDear Mallettaが聞こえてきたものです。たいていの1回生は、このDear Malletaでソロ・デビューをするのです。
バックのメンバーも、可能な限り1回生で構成されるので、春合宿の夜は皆で延々とDear Mallettaを練習したよなぁ。今となっては、なつかしー。。
吹く側としては、すーっごく緊張したけど、同じ曲でも演奏者によって演奏の仕方が違うから、聴く側にまわった2回生以降は、なかなかおもしろいものでした。
とにかく必死になって練習を重ねる初めての曲(だと思う)だけに、いついつまでも吹ける、という一生モノの曲です。誰かが結婚式をすると、余興で「Dear Malletta」をやるってのが定番らしい。
私はその場に居合わせたことはないが。。。

この曲は、バラードだけどいろんなテクが盛り込まれた秀逸な曲です。
久しぶりに吹いてみて、改めてその秀逸ぶりに感心しました。
アレンジのし甲斐がある奥の深い曲です。学生の時分は、淡々としか吹けなかった曲が、少しは深みをもって吹けるようになって、自分で自分に感動してしまいました。えへへ・・