初めてのお見合い(その2)

両家の母親が自分の息子、娘達の見合い話を進めていた頃、両家からお互いの釣書が海を渡っていた。
通常、1週間とかからず日本から私の住むカリフォルニアには到着したのに、
なぜかその時は異常に時間がかかったのである。
釣書が到着したはずなのに連絡をしてこない娘にしびれを切らした母が珍しく国際電話をしてきて、私はやっと見合い話があること、
それがもう断れない状態であることを知ったのだ。

片や見合い相手の方も、同じく母親が息子に連絡をとろうとしていたのにとれない。
実は、その頃メキシコに長期出張していたのを彼の母は知らなかったのだ。
お互いに娘、息子に連絡がとれないため、
勝手にコトは進み、当人達が見合い話を知った時には
断れる状況ではなかったのだった。

ところで、

「お見合いで、3回会ったら結婚しないといけない」
「お見合いから結婚まで半年」


といったようなこと、聞いたことないですか?

両方とも、そういったことはありません。
ただ、会う回数が増えれば増えるほど、
交際がうまくいっていると周りがみなすので、
周りの人たちの結婚に対する期待度が比例するのは事実です。
お見合いから結婚まで半年、というのも、
お見合いは結婚を前提とした出会いなので、
話がまとまったら話の進み方が速い、
というだけで決まりはないんですよ。
「見合い」=「結婚」と怖がった私に、母はそんな話をしてくれました。

私はその頃、女子大で女の子ばっかりの環境にいて、
そもそも男の人が苦手というのもあって、

オトコ?見合い?怖いよぉ。。。(泣)

といった情けない状態だったのです。
「だった」と過去形で書いてしまいましたが、
今でも見合いで態度がふてぶてしく、悪態ついてても男の人が苦手なのと、
オトコ?見合い?怖いよぉ。。。(泣)
となるのは、変わりません。
いい歳して我ながら情けない。。