腐草為螢/梅子黄

<Emmery Annexの過去ログ>

今年の6月10日は、七十二候で芒種の次候である
腐草為螢(ふそうほたるとなる)

明治7年から15年の官製の略本暦では、この頃、腐った草などの下で蛹からかえった螢が夕闇を知り、光を発し始めるこを言ったそうです。どうも嘘っぽいとの理由で16年以降の暦からは除かれています。
初候は「蟷螂生(とうろうしょうず)」で、かまきりが姿を見せ始めるというものでしたし、この候の螢も含め、夏の昆虫が生まれ始める時節です。

6月15日は、芒種の末候である梅子黄(うめのみきばむ)
青々としていた梅の実が熟し始めて黄色くなる頃です。
自宅にも梅の木があり、梅はすっぱいというイメージがありますが、熟して地面に落ちた梅の実は甘い芳香を放ち、虫たちが集まってきます。

また、6月11日は立春から135日目にあたり、暦の上では入梅です。
実際の梅雨入りはまだのようですが、雨が多くなり、蒸し暑くなってきました。つい先日までは乾燥対策だったのが一転し、今度は湿気対策が必要になりますね。体調を崩しやすい時期ではありますが、どうぞ皆様、ご自愛ください。

水晶の月14日 KIN60/生命を型どる 黄色い銀河の太陽