禊ぎ体験

<Emmery Annexの過去ログ>

どんどん日が遠くなっていくのですが、伊勢で体験した話はまだ続きます。
今回は、五十鈴川で禊ぎを体験した時のことを少々。

伊勢滞在最終日の早朝、白装束を着けて五十鈴川で禊ぎに参加しました。
白装束は素肌の上に、が基本なのですが、水に入った後は透けますので、気になるなら下着は着けても良いとなってます。私は覚悟がありましたので、素肌の上に白装束で臨みました。ちなみに男性は、褌だけです。

禊ぎと聞くと、滝に打たれるのかしら、と想像してしまって、五十鈴川のどこに打たれるような滝があるのかしら、と思っていたのですが、そういう禊ぎではありませんでした。

宮司さんの指導の元、河原でプールに入る前の準備運動のような、あれは何というのでしょうか、気合いを入れるための祈りや祝詞かな、そういったものをやります。
いよいよ川に入っていくのですが、水は当然、冷たいです。
ざぶざぶと歩いて川に入っていきます。
ある程度のところで、肩まで水に浸かるよう、腰を落とします。
これは、本当に「意を決して」の行為でした。
そうすると、意外と水の中は暖かく感じました。

水の中でも河原でやっていた祈りなどは続き、その後、黙想の時間がありました。
かなりの覚悟で臨んだ禊ぎではありますが、雑念まみれなものですから、なかなか瞑想なんてできません。しばらくすると身体がどんどん冷えてきて、これじゃダメだと、丹田に集中してみても一時しのぎにしかなりません。早く終わらないかなぁ。。という少々情けない状態でした。黙想の時間があったので長く感じましたが、水の中にいた時間は、せいぜい10分程度で実際には長くなかったと思います。

後で他の参加者の話を聞くと、かなり気持ちよく瞑想状態に入っていたり、ヴィジョンを見たり、メッセージを聞いたりした人もいたようですが、その点、私は一般人と言いますか、早く終わらないかなぁ、だなんて、ダメダメですね。それなのに性懲りもなく
「冬の寒さの中で禊ぎをやってみたい。甘ちゃんの私には、今の季節じゃ気合いが不足してしまう」
なんて思っていたところ、同じことを言っている仲間がいて大笑いしました。
今回も本気で臨んだのですが、まだまだ気合い不足でしたので、精神修養の為に、もっと本気を出さないといけないような環境で禊ぎを体験してみたいと思ってます。
そんな風に思っているので、また機会が訪れることでしょう。

多大な雑念を抱えて五十鈴川に入ったのですが、少しは浄化されたか禊ぎが終わると、清々しい気分にはなりました。これをしたから人生変わる、なんてことはありませんが、文字通り「洗われた気分」にはなれたのです。

電気の月10日 KIN168/芸術を普遍化する 黄色い水晶の星