朔風払葉/橘始黄

<Emmery Annexの過去ログ>

今年の11月27日は、小雪の次候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」
朔風(さくふう)とは、大陸に発生する高気圧がもたらす北からの冷たい風を指します。つまり、北風が木の葉を払いのけるという意味です。
冬の初めに吹く強い北風は凩(木枯らし)と風が吹いて、紅葉のした葉っぱを落としていきます。大阪ではちょっとした嵐のような日がありました。

12月2日は、末候の「橘始黄(たちばなはじめてきなり)」
橘の葉が黄葉し始めるという意味ですが、調べてみるとタチバナはミカン科の常緑樹なので、葉が黄ばむというよりも葉の陰に隠れて気づかれなかった緑色の実が、ようやく色づいて目に付くようになる時期、といった方が自然らしいです。
橘は、小学校時代の校章に使われていたモチーフなので馴染みがあるのですが、実物はほとんど見たことないのです。ミカン科だったのですね。知りませんでした。

今はまだ初冬ですが、次の候から仲冬に入ります。
カレンダーも12月に入って今年もあとわずかですね。
12月はご存じの通り「師走」と呼ばれ、忙しく過ごす人たちが多くなるかと思います。私の中ではもうすっかり師走が始まってしまっているのですが、忙しい中でも季節の移ろいを感じる余裕を保ちながら生活したいものです。

倍音の月16日 KIN231/幻想を生み出す 青い惑星の猿