四隅を清める

<Emmery Annexの過去ログ>

ファッション雑誌を繰っていて見つけた記事から。

光野桃さんはおばあさまから
「掃除はね、真ん中を丸く掃くんじゃ意味がないのよ。部屋の四隅をきっちり拭き清める。これがいちばん大切だよ。隅っこには神様がいるんだよ。」
と教えられ、少女の頃は渋々やっていたけれど、今になっておばあさまの教えを思い出すようになったと。

新しい家に入り、掃除をしやすい環境を整えて、隅を拭き清めるようになっておばあさま流の掃除が根付いたと思ったある日、風水の本を読んでいて、お清めは東西南北、四方にすること。東は風、西は地、南は火、北は水をあらわすので、四方とは、すなわち四大元素なのだ。その自然の元素は、物事をリセットする力がある。
と書かれてあるのを知って、昔の人は、そういうことを何も学ばなくても肌でしっていたのだろう。
隅っこの神様とは、自然の力のことだったのだ。
家の中にも自然がある。
拭いて磨いて清めることで、それら自然の気を高め、暮らしに取り込む。
そうすることで、日々のストレスや気持ちの淀みをクリアにするのだ。

落ち込んでくるとすぐパワースポットに行きたくなるが、まずは掃除をしてから、
と光野桃さんは言う。
「清らかな場所は、ここにある。
あなたが立つ、この床からはじまるのだから、と」

私は片づけられないタイプで、部屋はあまりきれいとは言い難いのですが、気持ちが乱れたら無性に掃除をしたくなります。不要なものを捨て、埃を払い、部屋に風を通し、部屋がきれいになってくると気持ちも何となく落ち着いてきます。
とはいえ、その状態は何日ともたないのですけどね。

エネルギーをチャージするためにパワースポットに行くことも大切だと思うけど自分自身の住む場所をパワースポットにすることは可能だととりたてて用事のない週末でしたので、少し盛大に掃除をしてみて、散乱していた物が少し片づいただけで、やはり部屋の「気」自体がクリアになったような気がします。
学生時代、テスト勉強をしないといけなくなると無性に掃除をしたくなるという人が多かったと思うのですが、集中して勉強するにはやはり環境が整っていないと・・という本能的なところからきていると、聞いたことがあります。今年はなるべく、キレイに部屋を使いたいなぁ、と思ってます。

共振の月27日 KIN38/秩序を普遍化する 白い水晶の鏡