人生の省エネ志向

<Emmery Annexの過去ログ>

AERA 2/27号の「省エネ志向のエハラー現象」という記事を読んで、江原啓之さんによって大きくひろまった「スピリチュアル」について、ずっと感じていたことが書かれているな、と思いました。

最近は、あちらこちらの書店で江原啓之さんのコーナーができていたりして、彼のおかげで「スピリチュアル」がずいぶん広まったと感じています。それ自体は悪いことだとは思っていませんが、何となく「簡単に答え、もしくは結果を求めてスピリチュアルにすがる人」が増えたような気がするのです。

記事の中に現在の江原現象は、
「守護霊から天職を教わりたいとか、一発で理想的な人と結婚したいとか、人生の最短距離を求めている人が多いように思いますね」
と書かれてありました。
なるべく苦労せず、容易に人生の目的を知って、回り道せず失敗のない人生を過ごしたい、という願望の現われなのでしょうか。記事にもありましたが、そこに自分というものがない。守護霊が「あなたの天職は・・・です。」と言ったなら、それが何であれ、そう信じて受け容れ、取り組んでいけるものかしら。

それより以前、守護霊はそんなことを教えてはくれないと思うのです。
もちろん、その人が自分のテーマに取り組んでいて、ある域にまで達したり、達そうとしているのであるなら、そうだと言うかもしれないですが、何もしていない人に
「あなたの天職は・・です。あなたの今生で夫になる人はこの人ですよ」
とは言わないと思うのです。ペラペラと話してくれる人がいたら、それこそ怪しいのではないでしょうか。

確かにこの世に生まれてくるにあたって、自分が今回の人生で学ぼうと決めてきたことはあるけれど、それだけをやるわけではありません。どんなに失敗をしても、回り道したとしても、最終的に自分の人生の目的に繋がっていくものだと思っています。

私自身、スピリチュアル系のリーディングは何度となく受けたことがあります。
自分を客観視したり、自分が漠然と感じていたことを言語化してもらったり、アドバイスの一つとして捉えてきました。
人生はもとより、未来は一方向にだけ進む訳ではありません。
誰かが決めてくれた人生を歩むのではなく、自分で決めて歩んでいくのです。
何でも守護霊の言うとおり、という人生はあり得ません。
だって、運命だって自分で変えることができるのですから。

銀河の月27日 KIN66/機会を引きつける 白い磁気の世界の橋渡し