鶺鴒鳴/玄鳥去

<Emmery Annexの過去ログ>

今年の9月13日は、七十二候で白露の次候にあたる「鶺鴒鳴(せきれいなく」
名前の通り、「セキレイが鳴き始める」という意味です。
野鳥には詳しくないのですが、調べてみると、チチン、チチンと高い通る声で鳴くようです。
日本書紀」によると、伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)のふたりの神さまが、結婚したもののどうしていいか分からなかった時、セキレイが飛んできて交尾をはじめたおかげで、ふたりも結ばれることができたのだそうです。そのことからセキレイは「恋教え鳥」「恋知り鳥」とよばれるようになったのだとか。
なんだか秋の恋の季節の始まりって感じでロマンティックですね。


9月18日は、白露の末候にあたる「玄鳥去(つばめさる/げんちょうさる)」
春に南から訪れていたツバメが南方へと帰っていく時節となりました。
4月の清明の初候である「玄鳥至(つばめきたる/げんちょうきたる)」と対となるものです。
そういえば、ツバメの姿はすっかり見なくなってしまいました。今年は涼しくなるのが早かったので、早々に帰ってしまったのかしら。ツバメは昔、常世国(とこよのくに、永遠不変の理想郷)からやってくると思われていたそうです。そういえば、「ツバメが巣をかける家は演技が良い」などとツバメにまつわる諺がいくつかありますね。
今回は2つ共、鳥に関するものが重なりました。

月の月28日 KIN4/気づきを測る 黄色い自己存在の種