社日

<Emmery Annexの過去ログ>

社日(しゃにち)という雑節を知りました。
ちなみに今年の社日は今日、9月26日。

社日は生まれた土地の神様(産土・うぶすな)に参拝する日です。
社日は古代中国に由来し、「社」とは土地の守護神、土の神を意味するのだとか。
春と秋の2回行われ、春のものを春社(しゅんしゃ/はるしゃ)
秋のものを秋社(しゅうしゃ/あきしゃ)といいます。
春分(3月20日頃)と秋分(9月23日頃)のそれぞれに最も近い戊(つちのえ/いぬ)の日を指します。
「戊」という文字には「土」という意味があります。

春の社日は種まきの時期で神様が山から里へ下りてきて、秋の社日に山へ帰っていくという考えで、春には五穀豊穣を祈り、収穫の時期にあたる秋には収穫の無事を祈ります。


ちなみに「雑節」とは、二十四節気五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確につかむために設けられた、特別な暦日のことなのだとか。
一般的に雑節と呼ばれるのは、以下の9つ。
節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅半夏生、土用、二百十日、二百二十日


最近は、すっかりいろんな暦のネタが続いている訳ですが、自然の移ろいを知るために古代の人たちが作ったいろんな暦日を知るたび、私達の先祖は自然に生かされ、自然に感謝を捧げながら生きてきたことを痛感します。やもすると、自然の移ろいなんて目に留まりにくい生活になりがちですが、暦を知ることで自然の移ろいも知ることができ、気持ちが少し豊かになる感じがします。
昔はこんなこと当たり前のことだったのでしょうけどね。

電気の月7日 KIN11/幻想を解き放つ 青いスペクトルの猿