菊花開/蟋蟀在戸

<Emmery Annexの過去ログ>
あまりに忙しい日々なので、また暦のことを忘れそうでした。

10月13日は七十二候で寒露の次候にあたる「菊花開(きくのはなひらく)」
読んだままで、菊の花が咲く、という意味です。
中国では、花の少なくなる寒い季節に霜にも負けず香り高くさくところから、梅、竹、欄とともに「四君子(よんくんし)」のひとつに数えられたのだとか。日本には奈良時代に伝えられたそうで、菊人形なども日本人が始めたことなのだそうです。

菊人形といえば、関西、特に大阪の方なら「ひらかたパーク」を思い出す方が多いかと思いますが、残念ながら去年で終わってしまいました。子どもの頃は毎年、遊園地に遊びに行きがてら見に行ってたので、なくなったと聞くと淋しい思いがしますね。


10月18日は、末候の「蟋蟀在戸(しっそくこにあり/きりぎりすとにあり)」
「キリギリス(コオロギ)が戸のあたりで鳴く」という意味です。
「蟋蟀」とはキリギリスのことで、コオロギの古名です。
万葉の時代、コオロギのことを「キリギリス」と呼んでいたそうです。
どちらも鳴く虫の総称として使われたようです。
虫の声を単なる音としてでなく声として聞くのは日本人の特徴なのだそうです。
知らなかったなぁ。今も、窓の外で虫の声が時折、聞こえてきます。
その声を聞くと、秋だなぁ、と思うのです。

自己存在の月3日 KIN35/青い太陽の鷲 心を実感する