黄鶯睨睆/魚上氷

<Emmery Annexの過去ログ>
2月9日は、立春の次候の「黄鶯睨睆(こうおうけんかんす)」
「黄鶯啼(うぐいすなく)」とも言うようです。
文字通り、鶯が鳴き始める時節です。
最初の頃から「ホーホケキョ」と鳴くわけではありません。
チッ、チッという笹鳴きから始まり、ケキョ、ケキョと歌うようになるのです。
「黄鶯(こうおう)」は、暦の呼び名として「うぐいす」と称していますが、実際には「高麗鶯(こうらいうぐいす)」のことで、日本の鶯とは別物なのだとか。そして、「睨睆(けんかん)」とは、姿が美しいことや声が清らかなことをいうのだそうです。


14日は、末候の「魚上氷(うおこおりをいずる)」
今年はヴァレンタインデーとかぶっていますね。
水がぬるんで割れた氷の間から魚が飛び跳ねる時節です。

動物たちが春を感じて動き出すという季節の言葉が重なりました。
今年はあまりにも暖かい冬ですので、薄氷の季節ではなく、すっかり溶けきっているのでは?と思ったりもします。
梅の花が咲いて、なんともいえない甘い香りを漂わせていたりして春と勘違いしてしまいそうです。暖かくなるのは嬉しいけれど、冬は冬なりの寒さも欲しいな、なんて感じたりもしています。

銀河の月6日 KIN150/忠実を呼び起こす 白い共振の犬