春分

<Emmery Annexの過去ログ>
今日、3月21日は「春分」。
天文学で「春分点」と呼ばれる点をを太陽が通過する日のことです。
今日から夏至まで昼間のほうが長くなっていきます。
春分をはさんだ7日間(春分の日を中日として前3日、後3日)が春の彼岸。
極楽浄土が西にあると信じられていた日本では、太陽が真西に沈むこの日こそが最も極楽浄土に近づける日だと考え、この日に仏事を行うようになったのだとか。
お墓参りもそうですよね。

去年も書いたのですが、「暦の風景  」によると
春分の日とは「自然を賛え、生物を慈しむ日」。
煩悩の此岸から知恵の此岸へ。
それをめざして精一杯生きるのが波羅密多(はらみた)の意味だそうです。

七十二候では春分の初候の「雀始巣(すずめはじめてすくう)」
雀が軒下や戸袋の隙間に巣を作り始める時節という意味です。
この巣は、子育てに使うだけなのだそうです。
ひなが育ってしまうと、巣をもたずに群れを作り寄り添って木の上で過ごすのだそうです。

暖冬でしたが、彼岸に向けて寒さが戻ってきてる?と思うような肌寒い日がこのところ続きました。ですが、「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、今度こそ春がやってくることでしょう。

宇宙の月15日 KIN187 青い倍音の手