替え歌騒動

以前から私のブログを読んでいる方はご存知かと思いますが、私は嘉門達夫さんが大好きです。

日頃、嘉門さんがメディアを賑わすことはあまりなので、先日、あちこちのニュースで嘉門さん、そして「替え歌」のキーワードを見かけた時、何事かと思いましたよ。

嘉門さんのライブに行くようなファンなら知ってると思うけど、嘉門さんは替え歌をリリースする時は、最新の注意を払ってそれぞれ許可をとっていて、許可が下りないものはリリースされない。ライブでは、その苦労話を話しておられた。


例えば、替え歌メドレーにある「『海パンの中井貴一が腰を振る物語~』では、原曲のサザンはもちろんのこと、中井貴一さんにも許可は取っていて、中井貴一さんサイドからは「なんでうちの中井が海パンで腰を振らないといけないのですか」と言われたものの、理由を説明したら許可がおりて、「嘉門さんが歌う分には構わないけれど、カラオケでいろんな人に歌われるのは困る」とのことで、カラオケにはできないんだ、という話をライブで聞いたことがあります。

サザンの桑田さん、小室哲哉さん、(少し記憶が曖昧だけど、多分)つんく♂さんは嘉門さんの替え歌に対して「どうぞどうそ、どの曲でも替え歌に使ってください」という姿勢だったとか。逆に、どんな理由であれ替え歌に使うのはNGというアーティストもいます。何組か聞いたことありますけど、わざわざここで書くことでもありますまい。そういや、クラシックの替え歌メドレーの時は、許可取りの手間がなかったのが楽だったって言ってはりましたなぁ。この辺りは、嘉門さんもブログに書いておられる。

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で、今回の替え歌騒動は、嘉門さんではなく、「森のくまさん」の替え歌を作ったパーマ大佐さんに対し、「森のくまさん」の訳詞者・馬場祥弘さんが、この曲の替え歌が著作者の意に反して改変され販売されたとして、CDなどの販売差し止めを訴えたというもの。

以前から嘉門さんの替え歌リリースにあたっての苦労を知っている身としては、「あれ?ちゃんと手順踏まなかったの?それはアカンでしょ」という感想でありました。実際のところ、この替え歌を見聞きしたことないのでなんとも言えないけど、嘉門さんもパロディとしては上質と言っておられるので、穏便に着地したら良いですなぁ。