フェミニズム

最近は、すっかり小難しいことはブログに書かなくなった私ですが、今日はネットで目にして気になったことを。

Change.org から届くメールの中に

キャンペーン · 拝啓 広辞苑様、フェミニズムが「性別間の平等」を願う思想であると書いてください · Change.org」

の案内(紹介?)がありまして、読んでみました。

大学時代、女性学にのめりこんで、アメリカにまで留学してしまった私ですが、「フェミニズム」という言葉が広辞苑でどんなふうに紹介されているか、なんて調べたこともありませんでした。

キャンペーンサイトによりますと、

広辞苑には、こう書かれています。
フェミニズム
女性の社会的・政治的・法律的・性的な自己決定権を主張し、男性支配的な文明と社会を批判し、組み替えようとする思想・運動。女性解放思想。女権拡張論。


フェミニスト
女性解放論者。女権拡張論者。俗に、女に甘い男。


一方で、欧米の辞書で、フェミニズムはこう定義されています。
ウェブスター辞書(アメリカ)
性別間の政治的、経済的、社会的、平等の理論
The theory of the political, economic, and social equality of the sexes.

オックスフォード辞書 (イギリス)
性別間の平等に基づく、女性の権利をサポートする理論や運動
The advocacy of women’s rights on the basis of the equality of the sexes.

 

広辞苑の内容は、ちょっと。。

確かに、今ある女性の権利を勝ち取るために、それはそれは闘ってきた方々がおられます。
かれこれ15年ほど前の話ですが、「男性から権利をむしりとらないと」と仰せになった方もいて、私も「ひ、ひえぇぇ。。」となった経験があります。その方が、どんなに活動されてきたかを知っているので、なんとも言えなかったのですが、フェミニズムはそれだけじゃない。

独身時代、お見合いを重ねていた頃の話ですが、私がアメリカで女性学を専攻していたと知って「田嶋陽子みたいな人が来るのかと思ったけど、そうじゃなくてよかった」などと言ってくれたおみぃくんもおりましたな。

私個人の見解というか、思うことなのですが、フェミニズムは女性だけでなく、男性をも解放するものだと、これは本当に私個人の意見なのですが、勉強を始めて20年来感じています。女性の地位が上がったからといって、男性の地位がその分下がるとかじゃなくて、男性は男性らしさの呪縛から解放されるのだと。

まぁ、理想論でしかないですね。千里の道も一歩から、じゃないけど、少しでも良い方に変わっていくように、大海に小石を投げるようなことでも重ねていくしかないとも感じています。私が生きている間には、どうだろうなぁ。でも、いつか、真の意味で男女平等が実現しますように、と。

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