美しい人

TwitterのTLをチェックする時、トレンドに何が入っているかも含めて見てます。トレンドを見たら、何が話題になってるか、何が起こったかを知るキッカケにしやすいですからね。

私のTLでは誰も話題にしてない「三浦春馬」の名前をトレンドで見て、出演している映画の公開が近いことは知ってたので、それ関係かしらと思っていたら、予想を完全に裏切る内容でギョッとしました。

えーっと、三浦春馬が亡くなった?それも自殺らしい?
ちょっと待って。え、まじで?ええええー????

ってな感じでした。

毎週木曜日にNHKで放送されている「世界は欲しいモノにあふれてる」をいつも楽しみに見ていたので、ファンではなくても親近感というか、好印象を持っておりました。

イケメンっていう言葉より、美しい人だと感じていました。「せかほし」を見ていたら、本当に端正なたたずまいで、言動もチャラくないし、真面目な人だなぁって感じていました。ドラマはほとんど見ないので、記憶にあるのは大河ドラマ「おんな城主直虎」くらいでしたけど、好印象だった記憶がありますよ。

ミュージカル「キンキーブーツ」の映像を少し見たことがありますが、こんなこともできるんだって感心して、これからが楽しみな俳優さんだなぁ、と思っていたので、こんな形で幕引きになるとは。

ふと、「大奥」18巻で十四代家茂公が亡くなった後、宮様が

「死んでしまったらおしまいになってしまうわ
死んだらあかんの何もかも・・
生きてこそなのよ・・」

とつぶやくシーンがあるのですが、それを思い出していました。

私はこのニュースを知った後、本屋さんに行く機会があったのですが、「せかほし」の本と三浦春馬の「日本製」が並んで売られているのを目にして、なんや切ないなぁって思っていたら、アマゾンで「日本製」がプレミア価格になっているのを見て、目が点になりました。こうやって、人の死も商売にされてしまうんやなぁ。町の書店では、普通に売られてたのにね。

私が毎週、熱心に「せかほし」を見ていたこともあってか、日頃は芸能ニュースに関心を示さない夫も珍しく反応していました。「華やかな世界にいて成功してるように見えても、いろいろ抱えてるものがあったのかなぁ」って。

何があったか、一般人には知りえないことですが、メディアに好き勝手書かれなければいいなぁ、と思っています。美しい人の記憶を、美しいまま記憶に残しておきたいです。