初めてのお見合い(その5)

お見合いの当日は、それこそ心臓が飛び出るか、という思いをしました。
空港の到着ゲートのベンチで、落ち着きなく座って飛行機到着を待ちました。
飛行機が到着し、乗客が出てきた時、すぐに彼が分かりました。
彼も私のことをすぐに分かったようでした。
会ってみたら、本当に<略>の背の低い方によく似ていました。
まさに、<略>の背の低い方をとっても上品にした感じの方でした。
見た目は某吉本芸人に似てても、振る舞いは紳士で安心しました。

飛行場で会った後、レンタカーでサンフランシスコ
市街に出て、あちこち観光してまわりました。
実際に会って話をしてみて、
さすが、四柱推命の占いで相性抜群と鑑定されただけに?
とても良い感触を得ました。

好きな食べ物や音楽、映画なんかが怖いくらい似てたのです。
何か話題を出すたび、

あ、それ私も好き

とか、

それ僕も好きやで

となって、こんなことってあるんやわぁって感心しました。

最近の見合いと違って、あの時は結婚への
プレッシャーがゼロということもあって
楽しく二人で観光して遊びましたね。
週末になるたび、あちこち出歩いて私なりの
観光ルートをいくつも持っていたので、
苦労することもなくて、本当に楽しく過ごせました。

よくお見合いで食事がマズイ相手とはうまくいかない、
とも言ったりしますが、食べ物の好みも似ていたので
おいしく食事もしてました。

最後に私の大学の寮(女子大なので当然、女子寮)の部屋まで見せてあげたりして。
今度は私がシカゴに遊びに行きますって約束して、
空港に向かう彼を見送る時、彼が手を出してきて
握手でお別れしました。

あぁ、なんて美しい出会いだったんでしょうね。
振り返ってみて、しみじみします。。