AERA 「現代の肖像」

岡村ちゃんが「現代の肖像」に登場!ってんで、喜び勇んで買ったAERA
読んでみて、なんとなく違和感をおぼえたのは私だけかな。

文体がなんとも。
しょっぱなからちょっとした「違和感」。

岡村ちゃん、身長が182cmって?
身長は公称178cmじゃなかったっけ?
「聖書」で『身長が179!!』と歌ってるけど、
実は178cmだって本人が言ってたと記憶してる。
太ったら足の裏にも肉がついて多少背が伸びることあるけど4cmもつかないと思う。
体重の推定90〜100kgは、あの体型みてたらアリかなって気はするけど。

岡村ちゃんヨン様説ですか、はぁ。
分からんでもないけど。
「かばってあげたい」欲求をみんな持ってるものなのかなぁ。
確かに長い放置プレーを経験した岡村ファンは
岡村ちゃんが前より痩せたの、声がでるようになったの、
太ってても踊りは前と変わらずキレがあるだの、
今でも以前と同じ世界観を保っているだの、
そういう確認作業を毎回してしまうきらいはあるかと思う。

でもでも、それって、それって、
ま、いいや、しょせん書き手の主観がでるものだし。

記事の中で一番私の目をひいたのは以下の発言。

「自分をミュージシャン岡村と知って近づいてくる女性は、恋愛対象になりませんね。
だってぼくが音楽やめてタコヤキ屋さんいなったら嫌いになるワケでしょ」


本をたくさん読んでおられる岡村ちゃんですが、小倉千加子も読んでいるのか?
とっさに「風を野に追うなかれ」に収録されている
『恐怖のたこ焼き屋論争−思いやりの正体』を思い出しました。
1989年に書かれたものなので、これまた古いんですけどね。

「婚約してる学生の彼がいます。彼は三菱商事に就職が内定したのに、
ある日『僕はホンマはたこ焼き屋になりたい。僕についてきてくれるか』
と言いました。さて、あなたは何と答えますか。」

短大時代の同級生たちがこの問いを巡って「たこ焼き屋派」か「商社マン派」か、
で論争が起こって、それを小倉千加子がこんなレトリックが大半の人に分からないなんて!
と書いてるのですが、詳細は本を読んでみて下さい。

上の岡村ちゃんの発言に
「嫌いになるワケない!」と思ったアナタは特に
小倉千加子を読んでみることをお勧めします。

違和感を持ったものの、岡村ちゃんの言葉を読んだり聞いたりする機会が
あまり持てない者にとっては、良かったですよ。
岡村ちゃんに興味がある方は、立ち読みでも良いのでどうぞ一読あれ。

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AERA 2004. 11/8 No.50
小倉千加子「風を野に追うなかれ」学陽書房