Lion Heart

今度は(下のエントリを引き継いでるので)岡村ちゃんの「Lion Heart」が
私の中で大きく鳴り響いている。でも、歌っているのは岡村ちゃん自身じゃなく
トリビュート盤「どんなものでも君にかないやしない」のLyricoさん。
これって塀の中にいる岡村ちゃんに対する無意識的なあてつけなのかしら。

歌を聴いているとリアルに目に浮かんでくるものがある。

多分、夜にいきなり以前彼女だった人から
「今すぐ会いたいの」
とか何とか言われて駆けつけたら、彼女は非常に憔悴していて
彼にすがりついて泣き出してしまい、彼はそんな彼女を見て
オロオロしつつ、自分の腕の中にいる彼女に
遊び疲れているんでしょう こんな夜は
泣かないでただおやすみ(my girl don't cry just sleep)
としか言えないでいる。本当は
あいつとうまくいってないの?何があったの?
と、問いただしたいのに。

彼女が幸せであるようにと思って自分は身をひいたのにどうして?
猛獣のようなハートであのとき 激しく抱き締めてたなら
猛獣のようなハートであのとき 激しくキスをしてたなら

思うのだけど、
新しいクリスマスが僕だけを亜麻色に染め「幸せか?」とたずねるから
そうじゃないことは分かってる。

猛獣のようなハートであのとき・・と、いろいろと思うけれど、
あの頃の二人には戻れないことも分かってるから、
やり直す勇気もないのにただ抱きあうなんてあまりにも悲しいよ
今日はどんなお酒でも酔えないよ

と締めくくっている。

「Lion Heart」と前のエントリで少し書いた「きみを想う夜」の歌詞の
バックグランドはほぼ重なり合う。
私は120%こんなことできるタイプのオンナではないから、
正直、書いていて舌打ちしたくなる。

「Lion Heart」を聴くと思い出す個人的な情景がある。

学生時代の呑み会で、何だったか忘れたけど、ちょっとした事件が私たちの
目の前で起こり、それに傷ついた彼女が私にすがりついてきた。
私は目の前で起こっていることに呆然としながらも彼女を抱きしめ、髪をなでながら
うわごとのように「大丈夫、大丈夫」と繰り返してた。彼女がきゃしゃだったせいも
あるだろうけど、あの時、女の子の身体って、なんて小さくて柔らかいのだろう。。
と、感じ入ったのだった。
男の人から「Emmeryくん」と呼ばれることが多々あった時期だったのだけど、
ある時、彼女が
「Emmeryさんが男の人だったら良かったのに」
と言ったんだ。私が驚いていると
「Emmeryさんが男の人だったら、絶対に女の子からもてたのに!」
って笑って言葉を重ねたんだった。
私はその言葉を喜んでよいのかどうか分からなかった。

「Lion Heart」を聴くと、あの時私の腕で抱きとめた彼女のきゃしゃな身体と
その柔らかさが甦ったりする。そして、どんなに杯を重ねても、飲めば飲むほど
目が覚めて、頭の中も心の中もすーっと冷めていくようなヒリヒリとした孤独を。




ホントは「Lion Heart」より「友人のふり」の方が好き。。