難しかったやつ

久々にマツザワ部長の今週のお題「思い出に残る結婚式は?」にトラックバック
私自身は未婚でまだ予定もたってない未来の自分の結婚式のことは書けないので、
他人の結婚式のことを。

今週末は会社の同僚の結婚式の二次会に出席したところなのですが今回は別の話。
数多くはないけど、それなりに結婚式には参加していて、中には出席じゃなく
巫女としてご奉仕させてもらったこともあったり、エピソードに事欠かないけど
敢えて書くならコレ!というのは「難しかった結婚式」

確か私がアメリカから戻ってきた直後だったと記憶しているので、
8年ほど前に大学時代のサークルの先輩の一人が結婚された時のこと。

その日は台風が来ていて大荒れでした。
せっかくの結婚式なのに。。と思っていたのですが、午後になったら
台風が通り過ぎて、まさに台風一過の青空が広がったのです。
雨降って地固まるってことかなぁ、なんて思いながら会場に向かいました。
会場は新婦の勤務先の教会の幼稚園の施設だったと思います。
新婦がサークル時代の先輩だったのですが、彼女の職業は牧師。
そして、新郎も牧師。つまり、新郎新婦共に神職に就いておられました。

とにかく参列者がとんでもなく多かったのです。
新郎新婦の人徳の高さなのだと思います。
生徒もお祝いに駆けつけていて、一緒に参列することになったので
幼稚園の講堂に人がぎっしり。

新郎新婦の上司にあたる方が式を執り行ったのですが、
一つ一つがホテルのチャペルなんかで見聞きするものより難しい。。
聖書にしたって、ホテルのチャペルの結婚式なら毎度おなじみの聖書の
フレーズですが、
「新郎新婦がこの日の為に聖書の中から選びました」
と、長い長い聖書の言葉を聞きました。
なんやエライ難しいなぁ、と思いながら聞いてた記憶があります。
誓いの言葉もなんだか延々と聞いてたような。

そして賛美歌も、毎度おなじみのではなく、別の曲だったと思います。
いつもだったら式場の聖歌隊の人が歌っているのがメインで、
参列者の歌なんて、ほっとんど聞こえない。
でも、このときは違ったのです。
ほぼ全員が高らかに大合唱!しかもハモりつき!
参列者の皆さんはキリスト教信者なんだわぁ、と感心することしきり。
私がいたところは幸いにしてメインのフレーズを歌っているところだったので、
なんとか歌についていったのですが、ハモリの人たちが多いところに座ってしまっ
た先輩は目を白黒させておりました。終わった後、
「賛美歌の時、音楽サークル出身っていうプライドがあるし、
周りにあわせて音をとって一緒に歌うくらいできるって思ってたけど
ハモリのパートの人たちのところにいたからついてけなかった。。」
なんて言っておられましたっけ。

誰が親戚で誰が友だちで誰が仕事関係の人で、というのが全然分からない
混沌とした状態でしたけど、とにかく新郎新婦の結婚をお祝いしにきた、
という思いだけは同じで、会場の熱気はそのまま新郎新婦への気持ちのような
気がしたのです。

つつがなく式が終わって退場した時、一緒に参列した先輩が一言
「今日の結婚式って、ごっつ難しくなかった?」
その言葉を否定する人はおらず、
「いやぁ、ホンマに難しかった。」
「途中でどうしようかと思った。」
などと、常日頃の結婚式では出ないような感想ばかりでありました。
私自身も「なんや難しい結婚式やったなぁ」という感想でした。
すべて手作り結婚式だったのですが、その手作りの部分が一般人と
全然違った訳です。多分、あんな風に難しいと思わせてくれる式は
後にも先にもないと思います。

個人的には結婚式を挙げる時は神前結婚が良いと思ってるのですが、
先輩が式を挙げてくれるのなら、キリスト教でも良いと思ってます。
とりあえず結婚式だけキリスト教なんてのはNGで、事前にしっかりと
勉強させられそうですが、そういうのもまた一興かと。