月曜朝のボヤ騒動

あ~、また1週間始まるの~(><)
って、やや物憂げに会社に向かっていたら、事務所の入っているビルの前に複数台の消防車が並んでいるのが見えて
「ビルが火事???」
と目を凝らして見たけど、煙があがっている様子ではない。
「会社が火事になって燃えたらさ、困るものってあったっけ?」
なんて私物のことを考えて、会社が燃えたらどうなるんやろ、とか、
不謹慎にも、なぜか頭の中ではレピッシュの「28才」の
♪ 燃えろ、燃えろ、もっと燃えろ
がまわっていたのでした。いい歳こいて、おねしょすんで~(--;

「月曜の朝から消防訓練?まっさか~」
って、実際はどうなのよ、とビルに向かうと消防士さんがたくさんいて入り口を見ると水浸しになった跡が。
駐車場でボヤがあったけど大事にならんで鎮火したんやな、と察しをつけて、エレベーターがいっぱいで上がっていったところだったので、階段で4階まで登っていこうと階段室に入ったら、煙くさいこと!
「燻されちゃう。。」
って、えっちらおっちら階段で上がってたら、各階の消火器が全部無くなっていて、消火に使われたみたい。

事務所に着くと、しゃちょーが
「大丈夫やった? さっきまで煙で真っ白やってんで。」
と言ってた。消防士さんが安全確認してきたところだったらしい。
しゃちょーによると、いつも通り車で来て駐車場に入ろうと思ったら、煙が出ていて入れる状況ではなかったので、別の場所にとりあえず回避したところ、火事のサイレンを聞いて、各階に入っている各事業所からそれぞれ男性が消火器だのバケツだの持ってきて、それはそれは手際よく消火活動を始め、すぐに消防車も到着し、無事に鎮火したらしい。
駐車場の入り口に喫煙者用の灰皿が置いてあるのだけど、おそらく通りがかりの喫煙者がそこにタバコを投げ入れて捨てたつもりで、灰皿に入らず、近くに捨ててある段ボールに着火したのではないかと。
「ぜ~ったいに外部の仕業だと思う。だって、このビルに入ってる事業所の喫煙者は喫煙の場所がなくなると困るから、そんなことしないって。」
と、会社の喫煙者が熱弁をふるっていた。

会社が燃えてもかまへんよなぁ
なんて、不謹慎なことを考えてしまったのは、どうも私だけだったみたいで、皆は消防車がたくさん停まっているのを見て、会社が火事やったらどうしよう?!
って心配しながらやってきたらしい。

それにしても、此花区のパチンコ屋さんみたいな放火じゃなくて良かった。
吹田は日曜日にどこぞのお店で明らかに放火っていうボヤがあったみたいだしなんだか物騒ではある。

午後のミーティングで、しゃちょーが、火事と知って避難せずに消火活動に出てきた男性達のことを
「ああいう人たちは、きっと早死にするんやろね。」
なんて言ってた。
「いわゆる火事場のくそ力っていうのかなぁ。ああいう人たちのおかげで助かって生き延びる人も出るわけで」と。

本当に火事の現場に遭遇すると冷静なつもりでも、実はパニックに陥ってたりしますしね。そんな中で冷静に消火活動できる人は尊敬しちゃう。
というのも、アメリカに住んでた時、旅行で治安があまりよろしくない場所にあるレジデンシャルハウスに泊まっていた時にボヤに遭遇した経験があるのです。
とある夜、向かいの部屋に住んでたおっちゃんが薬でラリった状態で寝たばこをして、ボヤを起こしたのです。もちろん、それは終わってから分かったのだけど。
最初はドアの下の隙間から煙が入ってきて「何?」とドアを開けたら廊下が煙で真っ白で、もちろん火災ベルが鳴って避難をしたのですが、とっても冷静に「パスポート、財布。。」と貴重品をバックパックに確認しながらいれて、濡れたタオルを持って煙で真っ白な中、階段を下りて建物の外に出たのです。
5階だったか6階だったかに泊まっていたので、外に出た瞬間、本気で
「助かった~!!!」
って思いましたもの。で、ハッと気づいたら手にしっかりと握っていたのはなんと、目覚まし時計(笑)そんなもんです。
火事や~!と、同じように夜中に避難してきた人たちは、建物の外に出て一様に「助かった~」って思った後が、それぞれなかなか愉快でした。
パンツ一丁で、なぜかギターだけ抱えて逃げ出してきた年齢不詳な兄ちゃんがいて、
「気がついたらギターだけ持って、ここ(外)にいたんだよね~」と
抱えているのはエレキギターなのに、雰囲気がまるで
あ~あン~あ♪ やンなっちゃったァァ~♪ あ~あぁァ~おどろいた♪ だったり。
「私ったら、寝間着のまま出てきちゃったわ。恥ずかし~い」
なんて本気の火事じゃなかったから言えることなんだけどさ、な、黒人のおばちゃんとか。
ボヤを起こしたおっちゃん含め、みんな無事だったのと、火事じゃなかったから、すぐにまた部屋に戻れることになってホッとしたのとかで、
「私、xxx号室に住んでるの。困ったことがあったら相談してね。」
なんて、住人の人たちと仲良くなったり、まさに「命あっての物種」

かれこれ10年ほど前の出来事だけど、昨日のことのように今でも思い出せてしまう強烈な出来事を久しぶりに振り返ってしまった。
そして、ビルの避難経路はちゃんと確認しておかなくちゃ、と。

で、ボヤに遭遇したしゃちょーは、やっぱり写真を撮ってました。
常にカメラ持ってますからねぇ。
で、昼には社内のイントラに写真がアップされていたのでした。
これもまた、「命あっての物種」と。
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